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2026.10.23【2026年最新】注文住宅の建築費は5年間でいくら上がった?住宅価格高騰の理由と今後の見通し
注文住宅の建築費は5年間でいくら上がった?住宅価格高騰の理由と今後の見通し 「数年前と比べて、家の値段がずいぶん高くなった気がする」 「住宅価格はこれからも上がるの?」 「もう少し待てば、建築費は安くなるのだろうか?」 これから家づくりを考える方にとって、住宅価格の上昇は大きな関心事ではないでしょうか。 実際、ここ数年で注文住宅の建築費は大きく上昇しています。 以前なら実現できていた予算で、同じ広さ・同じ仕様の家を建てることが難しくなっているのも事実です。 その背景には、木材や鉄鋼などの建築資材の価格上昇だけでなく、人件費、物流費、住宅性能に求められる基準の変化など、さまざまな要因があります。 では、実際に住宅価格はどれくらい上がったのでしょうか。 そして、これから家づくりを考える私たちは、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。 今回は、山口県下関市で注文住宅・建築家住宅を手がけるエコビルドが、公的な調査データをもとに、住宅価格の変化と今後の見通しを解説します。 1. 注文住宅の建築費は、この5年間でどれくらい上がった? まずは、実際のデータから住宅価格の変化を見てみましょう。 住宅金融支援機構が公表している「フラット35利用者調査」では、住宅を取得した方の建築費や土地取得費などが毎年集計されています。 今回は、2021年度から2025年度までの5年間について、土地を購入して注文住宅を建てた方の全国平均を比較しました。 土地付き注文住宅の建築費・取得費の推移 年度 建築費 土地取得費 合計 2021年度 3,011万円 1,445万円 4,456万円 2022年度 3,195万円 1,500万円 4,694万円 2023年度 3,406万円 1,498万円 4,903万円 2024年度 3,512万円 1,495万円 5,007万円 2025年度 3,738万円 1,575万円 5,313万円 出典:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」2021〜2025年度。表示金額は万円単位で四捨五入。フラット35利用者の全国平均であり、注文住宅市場全体や下関市の平均を示すものではありません。 住宅金融支援機構 2021年度から2025年度の変化 建築費の上昇額 +727万円 約24.1%上昇 土地を含めた取得費の上昇額 +857万円 約19.2%上昇 特に注目したいのは、建築費そのものの上昇です。 2021年度には約3,011万円だった建築費が、2025年度には約3,738万円となっています。 つまり、わずか4年間の年度間比較で、平均建築費が約727万円上昇したことになります。 もちろん、この金額は同じ家を建てた場合の純粋な値上がり額ではありません。建物の大きさや仕様、建築地域、利用者の構成なども影響します。 しかし、住宅取得に必要な資金が大きくなっていることは、データからも明らかです。 エコビルドでも、家づくりの予算を考える際には、数年前の価格感覚ではなく、現在の建築費を前提に資金計画を立てることが重要だと考えています。 2. なぜ、これほど住宅価格が上がっているのか? 住宅価格が上昇している理由は、決して一つではありません。 エコビルドでは、特に次の4つが大きく影響していると考えています。 ① 建築資材の価格上昇 住宅には、木材、コンクリート、鉄筋、断熱材、サッシ、住宅設備など、非常に多くの資材が使用されています。 2021年頃には、世界的な木材需給の混乱による「ウッドショック」が大きな話題となりました。 その後も、原材料費やエネルギー価格、為替の変動などが建築資材の調達コストに影響しています。 国土交通省の資料でも、東京の木造住宅の建築費指数は、2015年1月の99.8から2024年7月には138.5へと上昇しています。 国土交通省 +1 住宅の価格上昇は、一時的な木材不足だけでは説明できない状況になっているのです。 ② 職人不足と人件費の上昇 住宅建築には、大工、基礎工事、電気工事、設備工事、内装工事など、多くの専門職人が関わります。 一方、建設業界では高齢化や担い手不足が課題となっています。 国土交通省の2026年8月調査では、主要8職種の全国の過不足率は1.3%の不足となり、前年同月より不足幅が拡大しました。 国土交通省 職人の確保が難しくなれば、人件費や施工体制の維持に必要な費用が上昇する可能性があります。 ここで知っていただきたいのは、住宅は単に材料を組み立てれば完成するものではないということです。 どれほど高性能な断熱材や設備を採用していても、それを正しく施工する技術がなければ、本来の性能を十分に発揮できません。 だからこそ、エコビルドでは、価格だけでなく、施工品質や検査体制まで含めて住宅の価値を考えています。 ③ 住宅に求められる性能の変化 2025年4月から、原則としてすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務付けられました。 これにより、省エネ性能は一部の高性能住宅だけの特徴ではなく、新築住宅に求められる基本的な条件となっています。 また、断熱性能の向上、構造安全性への配慮、高効率な住宅設備の導入など、住宅に求められる水準も変化しています。 高性能化に伴い初期費用が増える場合もありますが、その一方で、冷暖房費の削減や快適性の向上、建物の長寿命化といったメリットも期待できます。 建築費が高くなった理由のすべてが物価上昇によるものではなく、住宅そのものの性能や仕様が変化している点にも注目する必要があります。 ④ 物流費・エネルギー費の上昇 建築資材は、製造工場から流通拠点を経由して建築現場へ運ばれます。 そのため、燃料価格や輸送人件費の上昇も建築コストに影響します。 特に住宅は、一つの建物に多くのメーカーや協力業者が関わるため、さまざまな分野のコスト上昇が積み重なりやすい特徴があります。 一部の資材価格が落ち着いたとしても、住宅全体の建築費がすぐに以前の水準へ戻るとは限りません。 実際、2026年9月の国土交通省調査では、主要建設資材の価格動向は調査対象すべてで前月比「横ばい」でした。 国土交通省 これは価格上昇が一服していることを示す一方、過去の値上がり分が解消されたことを意味するものではありません。 3. 2027年以降、住宅価格はどうなる?今後の見通し ここからは、これから家づくりを考える方にとって、特に気になる今後の住宅価格について考えてみます。 まず結論からお伝えすると、住宅価格が短期間で大きく下落し、数年前の水準に戻ることは、現時点では期待しにくいとエコビルドでは考えています。 ただし、今後も毎年同じペースで価格が上昇するという意味ではありません。 建築費には上昇要因と下落要因の両方があるため、今後の動向を冷静に見極める必要があります。 建築費の今後を左右する3つのポイント ① 人件費の上昇圧力は続く可能性がある 住宅建築は、現場で働く職人の技術に大きく依存する産業です。 建設業界の人手不足が続けば、職人の確保や育成、適切な労働環境の整備に必要な費用も増えていくと考えられます。 材料価格が安定したとしても、人件費が上昇すれば、建築費全体が大きく下がるとは限りません。 ② 建築資材の価格は安定する可能性もある 木材や鉄鋼などの価格は、為替、エネルギー価格、国際的な需給によって変動します。 2026年9月の主要建設資材調査では、全国の調査対象資材の価格は前月比で横ばいとなっています。 今後、資材価格が安定する可能性はありますが、それが住宅価格全体の値下がりにつながるかどうかは別の問題です。 ③ 住宅の高性能化は今後も重要になる 今後の住宅市場では、省エネ性能や建物の長寿命化がますます重要になると考えられます。 断熱性能の向上や高効率設備の導入には初期費用がかかる場合がありますが、住み始めてからのエネルギー消費を抑えることにもつながります。 そのため、住宅価格を考える際には、単純な建築費の比較だけでなく、住宅性能の違いも確認する必要があります。 エコビルドが考える今後の住宅価格シナリオ 以下は公的機関による価格予測ではなく、現在の市場環境を踏まえたエコビルドの考察です。 シナリオ 想定される状況 建築費への影響 上昇が続く 人件費・資材費が上昇 建築費がさらに上昇 高止まり 資材価格は安定、人件費は上昇 横ばい〜緩やかな上昇 一部下落 資材価格低下、需要減少 一部の費用が下がる可能性 私たちは、これからの家づくりでは「価格が下がることを期待して待つ」よりも、「現在の価格で、どのような暮らしが実現できるか」を具体的に検討することが大切だと考えています。 もちろん、急いで契約する必要はありません。 大切なのは、正しい情報を持ったうえで、ご家族にとって適切なタイミングを判断することです。 4. 建築費が上がる時代だからこそ、住宅ローンにも注意が必要 住宅価格の上昇と合わせて考えなければならないのが、住宅ローンです。 住宅価格が高くなれば、その分だけ借入額も増えやすくなります。 さらに、住宅ローン金利が上昇すれば、同じ金額を借りても毎月の返済負担が増えることになります。 例えば、4,000万円を35年間、元利均等返済・ボーナス返済なしで借り入れた場合を比較してみましょう。 金利による毎月返済額の違い 金利 毎月返済額 総返済額 0.7% 約10.7万円 約4,511万円 1.0% 約11.3万円 約4,742万円 1.5% 約12.2万円 約5,144万円 2.0% 約13.3万円 約5,565万円 エコビルド試算。金利が35年間変わらない場合の概算。実際の住宅ローン金利、融資条件、諸費用を示すものではありません。 金利が0.7%から1.5%になると、毎月の返済額は約1.5万円増加します。 35年間の総返済額では、約633万円もの差になります。 ただし、変動金利の場合は将来の金利が変化するため、この表のように一定の返済額が続くとは限りません。 ここでエコビルドが重視しているのは、住宅ローンでいくら借りられるかではなく、将来にわたって無理なく返済できるかという考え方です。 住宅購入後には、子どもの教育費、車の買い替え、旅行や趣味、老後の生活など、さまざまな支出があります。 家を建てることだけが人生の目的ではありません。 家を建てた後も、ご家族が豊かに暮らせることが大切です。 そのため、エコビルドでは、住宅ローンの返済額だけでなく、将来の収入や支出、ライフプランを踏まえた資金計画を大切にしています。 5. 住宅価格が高騰する今、家づくりで注意したい5つのポイント 住宅価格が上がっているからといって、単純に建築費を削ればよいわけではありません。 エコビルドでは、特に次の5つに注意していただきたいと考えています。 ① 建物本体価格だけで住宅会社を比較しない 住宅会社の価格を比較する際、最も注意したいのが見積もりの範囲です。 例えば、建物本体価格が2,500万円と表示されていても、それだけで住める状態になるとは限りません。 実際には、付帯工事、屋外給排水工事、地盤改良、外構工事、各種申請費用、登記費用などが必要になる場合があります。 さらに、土地から購入する場合には、土地代金や仲介手数料、造成費用なども考慮しなければなりません。 比較する際には、各社の見積もりに何が含まれ、何が含まれていないのかを確認することが重要です。 ② 土地を購入する前に、建築費を確認する 土地から家づくりを考える方にとって、土地選びは非常に重要です。 しかし、土地価格が安いからといって、必ずしも総額が安くなるわけではありません。 例えば、道路との高低差が大きい土地では、土留めや造成工事が必要になる場合があります。 また、上下水道の引き込み、地盤改良、擁壁の補修など、土地の条件によって想定外の費用が発生する可能性もあります。 エコビルドでは、土地を単なる不動産として見るのではなく、どのような建物が建ち、どのような暮らしが実現できるかという視点で考えることを大切にしています。 土地購入前から住宅会社と相談することで、土地と建物を合わせた資金計画が立てやすくなります。 ③ 建築費を下げるために、住宅性能を安易に削らない 住宅価格が高くなると、予算を抑えるために断熱材や窓、換気設備などの仕様を下げたくなるかもしれません。 しかし、断熱性能や気密性能は、住み始めてからの快適性や冷暖房費に関わる重要な部分です。 例えば、断熱性能が低い住宅では、冬に暖房を使用していても窓際や足元が寒く感じられる場合があります。 また、室内の温度差が大きくなれば、日々の暮らしの快適性にも影響します。 エコビルドの建築家住宅「ARCHINEXT」では、UA値0.38以下、C値0.3以下を性能基準とし、気密測定を中間時と竣工時の2回実施しています。 さらに、許容応力度計算による耐震等級3を基本とするなど、安心・安全・快適を大切にした住まいづくりに取り組んでいます。 私たちは、予算を調整する際にも、こうした住宅の基本性能を安易に削るのではなく、間取りや面積、設備の優先順位などを総合的に検討することが大切だと考えています。 ④ 坪数を減らすことだけを目的にしない 建築費を抑える方法として、延床面積を小さくすることが挙げられます。 もちろん、面積を小さくすることは建築費を抑える有効な方法の一つです。 しかし、単純に部屋を小さくしたり、収納を減らしたりすると、住み始めてから不便を感じる可能性があります。 そこで重要になるのが、設計の工夫です。 例えば、廊下を必要以上につくらない、収納を使う場所に適切に配置する、家事動線を整理する、窓の配置によって空間に広がりを感じさせるなど、設計によって面積以上の豊かさを生み出せる場合があります。 エコビルドが建築家との家づくりを大切にしている理由の一つも、ここにあります。 単に部屋を並べるのではなく、敷地の特徴やご家族の暮らし方を読み解き、必要な空間を丁寧に考える。 面積を増やすことではなく、限られた面積の価値を高めること。 これも、建築費が高騰する時代に求められる設計の考え方だと思います。 ⑤ 建築時の費用だけでなく、将来の維持費も考える 住宅にかかるお金は、建てたときだけではありません。 住み始めてからも、光熱費、設備の交換費用、外壁や屋根のメンテナンス費用などが必要になります。 例えば、建築費が100万円安い住宅でも、将来的な光熱費やメンテナンス費用が大きくなれば、長期的な支出では逆転する可能性があります。 反対に、初期費用をかければ必ず維持費が安くなるというわけでもありません。 大切なのは、建築時の費用と将来の支出を合わせて比較することです。 エコビルドでは、こうした考え方を「建てるときの価格」だけでなく、「住み続けるための費用」まで考える家づくりとして大切にしています。 6. 建築費が上がる時代に、エコビルドが考える本当に大切なこと ここまで、住宅価格の推移や今後の見通し、家づくりで注意したいポイントについてお伝えしてきました。 実際に建築費が上昇している今、住宅会社としても、価格を抑えるための工夫は必要だと考えています。 しかし、エコビルドが目指しているのは、単に安い家をつくることではありません。 私たちが大切にしているのは、ご家族が安心して、快適に、長く暮らせる住まいを、無理のない資金計画の中で実現することです。 例えば、同じ30坪の住宅でも、設計によって暮らしやすさは大きく変わります。 敷地に対する建物の配置、日当たり、風の通り道、家事動線、収納計画、家族との距離感。 これらは、単純な坪単価だけでは比較できない部分です。 また、断熱性能や気密性能、耐震性能なども、完成後には簡単に変更できない重要な要素です。 だからこそ、家づくりでは「何にお金をかけるべきか」「どこを工夫すれば費用を抑えられるか」を、丁寧に整理することが必要だと考えています。 エコビルドの建築家住宅「ARCHINEXT」では、建築家が敷地や暮らしを読み解き、デザインと機能性の両立を目指しています。 建築費が高騰している今だからこそ、住宅の価値を単純な広さや設備の数だけで判断するのではなく、そこで過ごす時間の質まで考えていただきたいと思います。 7. 住宅価格が上がる前に、早く建てた方がいい? 最後に、家づくりを検討されている方からよく聞かれる疑問についてお答えします。 「これからも住宅価格が上がるなら、早く建てた方がいいのでしょうか?」 エコビルドの答えは、必ずしもそうではありません。 確かに、今後も建築費が上昇すれば、早い時期に建てた方が結果的に費用を抑えられる可能性はあります。 しかし、価格上昇を理由に家づくりを急いでしまうことには注意が必要です。 十分な資金計画を立てないまま契約したり、土地の条件を確認せずに購入したり、間取りの検討が不十分なまま進めてしまったりすると、後悔につながる可能性があります。 家づくりで本当に重要なのは、契約するタイミングだけではありません。 ご家族の暮らし方、将来の収入と支出、希望するエリア、必要な住宅性能などを整理したうえで、納得して進めることです。 一方で、「いつか価格が下がるかもしれない」という理由だけで、何年も検討を先延ばしにすることにも慎重であるべきでしょう。 その間にも家賃の支払いは続き、ご家族のライフステージは変化していきます。 価格の動向を見極めることも大切ですが、家を建てることで得られる暮らしの価値や、その暮らしを始めるタイミングも同じくらい重要だと考えています。 8. よくある質問(FAQ) Q. 注文住宅の建築費は、この5年間でどれくらい上がりましたか? 住宅金融支援機構のフラット35利用者調査によると、土地付き注文住宅の全国平均建築費は、2021年度の約3,011万円から2025年度には約3,738万円となり、約24.1%上昇しています。ただし、建物の面積や仕様などの違いも含まれます。 Q. 2027年以降、住宅価格は下がる可能性がありますか? 資材価格の低下や住宅需要の変化によって、一部の建築費が下がる可能性はあります。ただし、職人不足や人件費などの上昇要因もあるため、住宅価格全体が大幅に下がるとは限りません。 Q. 建築費を抑えるには、何から見直すべきですか? まずは建物の面積や形状、間取り、設備の優先順位を見直すことをおすすめします。断熱性能や耐震性能など、完成後に変更しにくい部分を安易に削らないことが重要です。 Q. 下関市でも住宅価格は上がっていますか? 全国的な資材費や人件費の上昇は、下関市の住宅建築にも影響します。ただし、実際の建築費は土地条件、住宅性能、仕様、施工内容によって異なります。全国平均だけで判断せず、具体的な建築計画に基づいた見積もりを確認することが大切です。 Q. 住宅価格が高い今、家を建てるのは損でしょうか? 一概に損とはいえません。建築費だけでなく、住宅ローン、家賃、光熱費、将来の維持費、家族のライフステージなどを含めて判断する必要があります。価格だけでなく、長く暮らす住まいとしての価値を考えることが重要です。 まとめ|住宅価格が上がる今こそ、家づくりの判断基準を大切に この5年間で、注文住宅の建築費は大きく上昇しました。 資材価格や人件費、住宅性能に求められる水準の変化など、さまざまな要因が住宅価格に影響しています。 今後についても、建築費が数年前の水準に戻ることを前提に家づくりを計画するのは慎重であるべきでしょう。 しかし、住宅価格が高くなったからこそ、考え方を変える必要があります。 大切なのは、ただ建築費を安くすることではなく、限られた予算の中で、ご家族にとって本当に必要な価値を見極めることです。 住宅性能、設計、土地、資金計画。 それぞれを別々に考えるのではなく、一つの家づくりとして整理することが、これからの時代にはますます重要になると考えています。 エコビルドでは、山口県下関市を中心に、建築家との家づくりや住宅性能、資金計画についてのご相談を承っています。 これから家づくりを始める方も、すでに住宅会社を比較されている方も、まずはご自身にとっての家づくりの基準を整理することから始めてみてはいかがでしょうか。 私たちは、家を建てることだけではなく、その先にあるご家族の暮らしまで、一緒に考えていきたいと思っています。 参考資料・出典 記事内の統計情報は、以下の公表資料を参考にしています。 住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」2021〜2025年度 国土交通省「建設工事費デフレーター」 国土交通省「建設労働需給調査」 国土交通省「主要建設資材需給・価格動向調査」(2026年9月) 記事作成:2026年10月23日。将来の住宅価格に関する記述は、現時点の情報を踏まえた見通しであり、価格変動を保証するものではありません。
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2026.10.16家づくりのお金で後悔しないために|注文住宅を建てた人の調査から分かる資金計画のポイント【2026年版】
家づくりのお金で後悔しないために。実際に家を建てた人の調査から考える、これからの資金計画 家づくりを考え始めたとき、多くの方が最初に気になること。 それは、やはり「お金」ではないでしょうか。 「注文住宅って、実際いくらかかるの?」 「自分たちの年収で、どのくらいの家が建てられる?」 「住宅ローンは月々いくらなら安心?」 「建てた後の生活は苦しくならない?」 インターネットで調べると、年収別の住宅購入予算や住宅ローンの借入可能額、注文住宅の平均価格など、さまざまな情報が出てきます。 もちろん、そうした情報も家づくりの参考になります。 ただ、私たちエコビルドは、家づくりのお金について少し違った視点を大切にしています。 それは、「いくらの家が建てられるか」ではなく、「どんな暮らしを、どのくらいのお金で実現したいか」から考えること。 住宅は、建てることがゴールではありません。 家族で食卓を囲む時間、休日のお出かけ、子どもの成長、将来の趣味や旅行。 そうした日々の暮らしを豊かにするために、住まいがあると考えています。 今回は、実際に注文住宅を建てた方を対象としたアンケートや、国が公表している住宅取得の調査結果をもとに、家づくりで後悔しないためのお金の考え方をご紹介します。 1. 注文住宅を建てた人の76.3%が「何らかの後悔がある」と回答 エコビルド調べ|2025年・注文住宅購入者308名のアンケート 建てた家に満足している 98.4% 何らかの後悔がある 76.3% 2025年、建築市場株式会社が過去3年以内に注文住宅を購入した308名を対象に実施したアンケートでは、興味深い結果が報告されています。 建てた住宅そのものには98.4%が満足している一方、76.3%の方が、何らかの後悔や「こうしておけばよかった」と思うことがあると回答したのです。 さらに、後悔があると回答した235名に具体的な内容を尋ねたところ、お金に関する項目が上位に挙がりました。 建築市場株式会社のプレスリリース 注文住宅を建てた人が後悔したこと 見積の内訳が不透明要望を反映できなかった予算を大幅にオーバー仕様変更の費用が不明外構・照明等の追加費用 Reason Pct 見積の内訳が不透明 50.2 要望を反映できなかった 42.1 予算を大幅にオーバー 34 仕様変更の費用が不明 27.2 外構・照明等の追加費用 16.6 出典:建築市場株式会社(2025年調査)。後悔あり235名、複数回答。 注目していただきたいのは、住宅のデザインや設備の不満だけではないことです。 特に多かったのが、「見積の内訳が不透明で、価格が妥当なのか判断できなかった」という後悔でした。 つまり、支払った金額そのものだけでなく、その金額に十分納得できないまま家づくりが進んだことに、不安や後悔を感じている方がいるということです。 住宅会社から提示された金額に対して、何が含まれているのか、どこまでが標準仕様なのか、今後どのような追加費用が発生する可能性があるのか。 これらを理解しないまま契約を進めてしまうと、完成後に「思っていたより高くなった」という印象につながりかねません。 エコビルドでは、住宅の価格は単なる数字ではなく、その金額によって何が実現できるのかを理解していただくことが大切だと考えています。 住宅会社を比較する際にも、最初に提示された見積金額だけを比べるのではなく、建物の性能、工事内容、設備、保証、将来の維持管理まで含めて比較することをおすすめします。 2. 実際、注文住宅にはいくらかかっている? では、実際に家を建てた方は、どのくらいのお金をかけているのでしょうか。 住宅金融支援機構が2026年7月24日に公表した「2025年度フラット35利用者調査」を参考にしてみましょう。 注文住宅(土地取得を伴わない区分) 4,262万円 平均所要資金 土地付注文住宅 5,313万円 建設費+土地取得費 出典:住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」。全国のフラット35利用者を対象とした平均値であり、注文住宅購入者全体の平均ではありません。 住宅金融支援機構 +1 土地付注文住宅の内訳は、平均で建設費約3,738万円、土地取得費約1,575万円となっています。 決して小さな金額ではありません。 ただし、ここで気をつけたいことがあります。 それは、全国平均がそのまま下関市の住宅価格を示しているわけではないということです。 土地価格には大きな地域差がありますし、建物の規模、住宅性能、選ぶ設備や仕様によっても総額は変わります。 また、同じ「建設費」という言葉でも、住宅会社が提示する見積書の工事範囲とは必ずしも一致しません。 私たちは、平均価格を知ることは大切だと考えていますが、平均価格に合わせて家づくりをする必要はないとも考えています。 例えば、同じ4,000万円でも、土地に1,500万円かけるのか、1,000万円に抑えて建物の性能や設計に予算を振り分けるのかでは、実現できる暮らしが変わってきます。 下関市内でも、綾羅木・新下関周辺を希望する場合と、郊外の比較的ゆとりある敷地を検討する場合では、土地と建物の予算配分が異なることがあります。 重要なのは、総予算を決めたうえで、土地・建物・諸費用にどのようにお金を使うか。 そして、その配分が自分たちの暮らしに合っているかを考えることです。 3. 家づくりで予算オーバーが起こる理由 先ほどのアンケートでは、後悔がある方の34.0%が「当初予算を大幅にオーバーしてしまったこと」を挙げていました。 なぜ、予算オーバーが起こってしまうのでしょうか。 私たちが住宅の資金相談で特に注意したいと考えているのは、家づくりの総額が見えないまま、土地探しや間取りの検討が始まってしまうことです。 例えば、「建物は3,000万円くらいで考えています」という場合。 その3,000万円には、どこまで含まれているでしょうか。 建物本体の工事費だけでしょうか。 それとも、屋外給排水工事や地盤改良、照明、カーテン、外構まで含めた金額でしょうか。 家づくりに必要なお金は、建物本体の費用だけではありません。 費用項目 主な内容 土地取得費 土地代、仲介手数料、登記費用など 建物本体工事 基礎、構造、屋根、外壁、内装、住宅設備など 付帯・別途工事 屋外給排水、地盤改良、造成工事など 外構工事 駐車場、フェンス、門柱、植栽など 諸費用 登記、住宅ローン関係費用、保険、各種申請など 入居関連費用 カーテン、家具、家電、引っ越し費用など 各項目に何が含まれるかは、住宅会社や見積条件によって異なります。 土地についても、価格が安いからといって、必ずしも総費用が安くなるとは限りません。 例えば、敷地に高低差があれば、造成や土留め工事が必要になることがあります。 地盤の状態によっては、地盤改良費用が発生する場合もあります。 そのため、土地の価格だけではなく、その土地に希望する家を建てるために、いくら必要なのかを確認することが重要です。 エコビルドが大切にしているのは、土地と建物を別々の買い物として考えないこと。 建築家が敷地の特徴を読み取り、どのような配置や設計ができるかを検討することは、住まいの魅力だけでなく、無駄な工事費を抑えるための判断にもつながると考えています。 設計の工夫で解決できることと、工事によって解決しなければならないこと。 その違いを早い段階で見極めることが、納得できる資金計画の第一歩です。 4. 自己資金はどのくらい必要?平均額だけで判断しない 住宅ローンと並んでよくご相談いただくのが、自己資金についてです。 「頭金は住宅価格の2割くらい必要?」 「貯金が少ないと家づくりは難しい?」 「現金を残して住宅ローンを多めに借りた方がいい?」 こうした疑問をお持ちの方も少なくありません。 2025年度フラット35利用者調査では、自己資金に関して次のような結果が報告されています。 調査項目 注文住宅 土地付注文住宅 平均手持金 約840万円 約481万円 手持金の中央値 463万円 119万円 手持金なしの割合 12.5% 21.2% 出典:住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」。手持金は調査上の資金調達区分です。中央値・手持金なし割合は同調査第17表を参照。 住宅金融支援機構 +1 注目したいのは、平均額と中央値に大きな差があることです。 平均額は、一部の自己資金が多い世帯によって引き上げられることがあります。 そのため、「みんなが500万円程度の自己資金を準備している」と考えるのは正確ではありません。 特に土地付注文住宅では、中央値は119万円となっており、平均値とは大きく異なります。 では、自己資金は少ない方がいいのでしょうか。 私たちは、必ずしもそうだとは考えていません。 自己資金を多く入れれば、住宅ローンの借入額を抑えられるメリットがあります。一方で、貯金の大部分を使ってしまえば、入居後に急な出費があったときの対応が難しくなるかもしれません。 例えば、車の買い替え、出産・育児に伴う収入の変化、教育費、病気や転職。 家を建てた後も、人生にはさまざまな支出があります。 だからこそ、自己資金は「いくら用意できるか」だけでなく、「いくら残しておくべきか」も考える必要があります。 エコビルドでは、住宅購入の時点だけを見るのではなく、将来の家計まで考えた資金計画を大切にしています。 5. 住宅ローンは「借りられる金額」と「返せる金額」が違う 家づくりのお金を考えるうえで、ぜひ知っていただきたいことがあります。 それは、住宅ローンの借入可能額が、そのまま無理なく返済できる金額とは限らないということです。 住宅ローンの審査では、年収、勤務状況、既存借入、返済期間など、さまざまな条件をもとに借入可能額が判断されます。 しかし、金融機関が把握している情報と、ご家族がこれから実現したい生活は必ずしも同じではありません。 例えば、世帯年収700万円のご家庭でも、子どもの人数、教育方針、車の所有台数、趣味、旅行への考え方によって、住宅費に使える金額は異なります。 住宅金融支援機構の2025年度調査では、フラット35利用者の総返済負担率は、注文住宅が平均23.0%、土地付注文住宅が平均26.4%でした。 NIKO ESTATE 総返済負担率とは、住宅ローンなどの年間返済額が年収に占める割合を指します。 ただし、これも平均値であり、誰にとっても負担の少ない水準を示しているわけではありません。 住宅ローンの返済額は、金利によってどのくらい変わる? 例えば、4,000万円を35年間、元利均等返済・ボーナス返済なしで借りた場合を考えてみましょう。 金利による返済額の違い(試算) 仮定する年利(全期間固定) 1.5% 月々の返済額 122,474円 35年間の総返済額 5,144万円 借入4,000万円、35年、元利均等、ボーナス返済なし。諸費用・団信上乗せ・税控除は含みません。金利が変わらない仮定の比較であり、実際の金融機関の提示金利ではありません。 例えば、金利1.0%から2.0%に変わると、同じ4,000万円を借りても毎月の返済額は約2万円増加します。 年間では約24万円、35年間では約800万円以上の差になる計算です。 住宅ローンは、借入時の金額が同じでも、金利や返済期間によって長期的な負担が変わります。 また、変動金利を選ぶ場合には、将来的な金利上昇も想定しておく必要があります。 エコビルドでは、金融機関ごとの借入条件だけでなく、ご家族の収入や支出、将来のライフイベントも含めて考えることが重要だと考えています。 6. 本当に節約していいところ、節約しない方がいいところ 家づくりで予算を調整する場面になると、多くの方が設備や内装、建物の大きさなどを見直されます。 もちろん、必要のない設備を減らしたり、素材や仕様を整理したりすることは大切です。 ただし、私たちは、何でも削ればいいとは考えていません。 建築市場株式会社の調査では、予算に余裕があれば本当は採用したかったものとして、「高性能な全館空調などの設備」が44.5%、「耐震性などの住宅性能」が43.5%、「デザイン性の高い外観」が38.0%となっていました。 マイナビニュース +1 家づくりの段階では、すべての希望を叶えることが難しく、何かを諦めなければならない場合もあります。 だからこそ、何を優先するかが重要です。 エコビルドが考える、お金をかけるべきところ 私たちは、後から簡単に変更できない部分こそ、慎重に考えていただきたいと思っています。 例えば、住宅の断熱性、気密性、耐震性、構造、そして間取りの基本的な考え方です。 家具や一部の設備は、将来交換することもできます。 しかし、建物の断熱性能や構造そのものを後から大きく改善しようとすると、多額の費用が必要になる場合があります。 エコビルドの建築家住宅「ARCHINEXT(アーキネクスト)」では、全棟でUA値0.38以下、C値0.3以下を性能基準としています。 さらに、許容応力度計算による耐震等級3、耐風等級2を基本とした、安心・安全・快適な住まいづくりを大切にしています。 もちろん、性能を高めれば、それに伴う初期費用もあります。 だからこそ、目先の金額だけではなく、その性能が暮らしにどのような価値をもたらすのかを考えることが大切です。 断熱・気密性能は、適切な設備計画と組み合わせることで、室内の温熱環境や冷暖房エネルギーに影響します。 ただし、光熱費は建物の大きさ、間取り、設備、住まい方、設定温度などによって異なります。性能の数値だけで将来の光熱費を断定することはできません。 住宅性能は、単に光熱費を安くするためだけのものではないと、私たちは考えています。 夏の暑さや冬の寒さを和らげること。 家の中の温度差を小さくすること。 家族が毎日を心地よく過ごせること。 そうした長く続く暮らしの価値も、家づくりの予算を考えるうえで大切な要素です。 7. 家の価格ではなく、住み続けるためのお金を考える 住宅価格を比較するとき、どうしても最初に支払う金額に注目しがちです。 しかし、住まいには建てた後も費用がかかります。 冷暖房や給湯などの光熱費、住宅設備の修理・交換費用、外壁や屋根のメンテナンス費用、固定資産税、火災保険料などです。 例えば、毎月の光熱費に5,000円の差があると仮定した場合、30年間の単純合計では180万円になります。 実際にはエネルギー価格や設備の更新、生活スタイルの変化などがあるため、必ずこの差になるというわけではありません。 それでも、月々の小さな支出が長い年月で大きな金額になるということは、知っておいていただきたいと思います。 住まいにかかるお金の考え方 エコビルドでは、初期費用・日々の生活費・将来の維持管理費を合わせて考えることをおすすめしています。 エコビルドのARCHINEXTでは、外壁材や屋根材、断熱材、換気設備なども、住まいの性能と維持管理の観点から選んでいます。 また、第三者による施工品質の監査や、完成後の定期的な点検・サポートも大切にしています。 ただし、どんな住宅でも、将来的なメンテナンスが不要になるわけではありません。 重要なのは、将来どのような費用が発生する可能性があるのかを理解し、そのためのお金を準備しておくことです。 購入時の価格だけではなく、30年、40年と暮らしていくためのお金まで考える。 それが、エコビルドの考える家づくりの資金計画です。 8. 下関で家を建てるなら、土地と建物の予算を一緒に考えたい 下関市で注文住宅を検討されている方に、特にお伝えしたいことがあります。 それは、土地探しを始める前に、家づくり全体の予算を考えておいてほしいということです。 土地を先に購入してしまうと、その後の建物予算に制約が生まれることがあります。 例えば、希望していた土地を購入できたとしても、外構や造成に予想以上の費用が必要となり、建物にかけられる予算が減ってしまうことも考えられます。 また、同じ面積の土地でも、道路との高低差、敷地の形、方位、周辺建物との位置関係によって、適した建物の計画は変わります。 エコビルドのARCHINEXTでは、建築家が「敷地を読む」ことを大切にしています。 日当たりが良い土地であれば、どのように自然光を取り込むか。 周辺に建物が多い土地であれば、どうやって視線を遮りながら開放感を生み出すか。 形に特徴がある敷地であれば、その特徴をどのように活かすか。 一見すると条件が難しく思える土地でも、設計の工夫によって魅力を引き出せる可能性があります。 もちろん、建築条件や法令上の制限によって、希望する建物を実現できない土地もあります。 だからこそ、土地の購入前に住宅会社と相談することが大切だと考えています。 土地に予算をかけすぎて建物を諦めるのでもなく、建物を優先するために暮らしに合わない土地を選ぶのでもない。 土地と建物を一つの計画として考えることが、限られた予算を有効に使うことにつながります。 9. エコビルドが資金計画で大切にしている3つのこと ここまで、実際に家を建てた方の調査や住宅取得費用、住宅ローンについてお伝えしてきました。 最後に、エコビルドが家づくりのお金について大切にしている考え方をご紹介します。 ① 「住宅ローンはいくら借りられるか」から始めない まずは、ご家族がどのような人生を送りたいのかを考えること。 子どもの教育、家族旅行、趣味、将来の働き方、老後の生活。 住宅ローンの返済は、そうした暮らしの一部です。 そのため、借入可能額を予算の出発点にするのではなく、将来の収入や支出を整理したうえで、無理のない住宅費を考えていくことが大切だと思っています。 ② 安さではなく、価格に対する価値を考える 注文住宅は、一つとして同じ条件の家がありません。 床面積が同じでも、構造、性能、設計、仕様、施工品質によって内容は大きく異なります。 私たちが大切にしているのは、「高い家が良い」「安い家が悪い」という考え方ではありません。 なぜこの価格になるのか。 その金額によって、どのような安心や快適性、暮らしの豊かさが得られるのか。 その理由に納得したうえで選んでいただくことが大切だと考えています。 ③ 家を建てた後も、好きなことを楽しんでほしい 家づくりに一生懸命になるあまり、家を建てること自体が目的になってしまうことがあります。 しかし、私たちは家を建てた後の生活こそ、大切にしていただきたいと思っています。 休日には家族で出かけたり、好きなものを買ったり、ときには少し贅沢をしたり。 家を建てたことで、そうした楽しみを諦めなければならない。 それは、私たちが目指している住まいづくりではありません。 住宅ローンを返すための暮らしではなく、暮らしを豊かにするための住まい。 その順番を大切にしたいと考えています。 10. 家づくりのお金について、よくある質問 Q. 注文住宅を建てるには、年収がいくら必要ですか? 必要な年収は、住宅取得費用、自己資金、家族構成、生活費、住宅ローン条件などによって異なります。 同じ年収でも、家計の状況によって無理のない予算は異なるため、年収だけで判断することはおすすめしません。 Q. 自己資金が少なくても注文住宅は建てられますか? 住宅ローンの審査条件や借入可能な諸費用の範囲によっては可能です。 ただし、自己資金が少ないほど借入額や金利条件が返済計画に与える影響が大きくなる場合があるため、十分な検討が必要です。 Q. 住宅ローンは変動金利と固定金利のどちらがおすすめですか? 一概にどちらが良いとはいえません。 金利上昇に対応できる家計の余力、将来の収入、返済期間、安心感をどこまで重視するかによって、適した金利タイプは変わります。 目先の金利だけで比較せず、将来の返済額もシミュレーションしておくことをおすすめします。 Q. 予算オーバーを防ぐために最も大切なことは? 土地、建物、付帯工事、外構、諸費用、入居関連費用まで含めた総予算を、できるだけ早い段階で把握することです。 特に、契約後に追加費用が発生する可能性のある項目を確認しておきましょう。 まとめ|後悔しない家づくりは、お金の考え方から 今回ご紹介した調査では、注文住宅を建てた方の多くが住まいに満足している一方で、見積内容や予算オーバーなど、お金に関する後悔を抱えていることが分かりました。 私たちは、家づくりで大切なのは、単に安く建てることでも、予算いっぱいまでお金をかけることでもないと考えています。 これから何十年と続く暮らしを想像し、ご家族にとって何が大切なのかを整理する。 そして、その想いを実現するために、どこにお金をかけ、どこを工夫するのかを考える。 その過程こそが、納得できる家づくりにつながるのではないでしょうか。 エコビルドでは、住宅ローンや住宅購入予算だけでなく、ライフプランや将来の支出も踏まえた資金シミュレーションのご相談を承っています。 「まだ家を建てるか決めていない」 「自分たちの予算が分からない」 「土地探しから始めようと思っている」 そんな方にこそ、まずは家づくりのお金について知っていただきたいと思っています。 下関市・山口県西部で注文住宅をご検討の方は、ぜひエコビルドにご相談ください。 家を建てるためだけではなく、家を建てた後の暮らしを、もっと豊かにするために。 私たちは、そんな家づくりを一緒に考えていきたいと思っています。 参考にした調査・資料 住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」(2026年7月公表) 国土交通省「住宅市場動向調査」 建築市場株式会社「注文住宅購入者の後悔に関する実態調査」(2025年11月公表) ※記事内の調査結果は全国データであり、エコビルドのオーナー様を対象に実施した調査ではありません。数値は各調査の対象・条件に基づくもので、下関市の住宅市場や個別の住宅購入費用を直接示すものではありません。
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2026.10.082026年の住宅トレンドから考える、これからの家づくり|性能・価格・間取りはどう変わる?
2026年の住宅トレンドから考える、これからの家づくり|性能・価格・間取りはどう変わる? 「今、家を建てるならどんな家がいいの?」 住宅会社でお客様とお話ししていると、最近この質問をいただくことが増えました。 SNSを見れば、平屋、ヌック、ランドリールーム、ファミリークローゼット、回遊動線、ホテルライクなインテリアなど、さまざまな「住宅トレンド」が紹介されています。 もちろん、こうした間取りやデザインの流行を知ることも家づくりの楽しみのひとつです。 しかし、エコビルドが考える「住宅トレンド」は少し違います。 私たちが注目しているのは、 「どんな設備が流行っているか」ではなく、「これから住宅に求められる価値そのものがどう変わっているか」 ということです。 2026年現在、住宅業界では大きな変化が起きています。 住宅価格の上昇、住宅ローン金利の変化、省エネ基準の強化、GX志向型住宅の登場、太陽光発電やHEMSの普及、そして「大きな家」から「無駄なく豊かな家」への価値観の変化。 これから家づくりをする方にとって、知っておいていただきたいことがたくさんあります。 そこで今回は、下関市で注文住宅・建築家住宅を手掛けるエコビルドが、2026年の最新住宅トレンドを調べながら、 「これから家を建てるなら、何を基準に考えるべきなのか?」 を住宅会社の視点から解説します。 2026年の住宅トレンドは「見た目」より「中身」が大きく変わっている まず知っていただきたいのが、日本の住宅性能に対する基準そのものが変わり始めていることです。 2025年4月から、新築住宅には省エネ基準への適合が義務化されました。 さらに国は、2030年までに新築住宅の省エネ基準をZEH水準へ引き上げる予定としています。 つまり、 「省エネ住宅を選ぶかどうか」 という時代から、 「省エネであることは前提。その上で、どこまで性能を高めるか」 を考える時代へ変わってきています。 ここは、これから家づくりをされる方にぜひ知っていただきたいポイントです。 今の最低基準をクリアしているからといって、10年後も「高性能住宅」と呼ばれているとは限りません。 家は30年、40年、場合によっては60年以上使うもの。 だからこそエコビルドでは、 「今の基準をクリアする家」ではなく、「これから先の基準を考えた家」をつくること が大切だと考えています。 エコビルド調べ|2026年に注目したい住宅トレンドTOP7 制度、住宅市場、実際のお客様のご相談などを踏まえて、エコビルドが考える「これからの住宅トレンド」を7つに整理しました。 1位 断熱等級6以上の高断熱住宅 2位 GX志向型住宅・省エネ住宅 3位 コンパクトでも広く感じる「スペパ住宅」 4位 太陽光+HEMSによるエネルギーマネジメント 5位 UA値だけでは判断しない住宅性能 6位 将来の光熱費・維持費まで含めた資金計画 7位 土地を読み、自然を活かすパッシブ設計 ここから詳しく見ていきましょう。 1位|「断熱等級6」がこれからの高性能住宅のひとつの基準に 2026年の住宅業界で特に注目したいのが、住宅の断熱性能です。 これまで住宅会社では、 「ZEH仕様です」 「省エネ基準をクリアしています」 という説明が、高性能住宅のアピールとして使われてきました。 しかし、住宅性能の基準はその先へ進んでいます。 2026年の「みらいエコ住宅2026事業」で最も高い性能区分となるGX志向型住宅では、断熱等性能等級6以上が求められています。 つまり国の住宅政策を見ても、 省エネ基準 ↓ ZEH水準 ↓ 断熱等級6・GX志向型住宅 という方向へ進んでいることが分かります。 エコビルドのARCHINEXTでは、UA値0.38以下を全棟の基準としています。 ただし、ここで重要なのは、 「UA値が低ければ、それだけで快適な家になるわけではない」 ということです。 窓の配置、日射取得・日射遮蔽、気密性能、換気計画、冷暖房計画、間取り。 これらが組み合わさって初めて、実際に暮らしたときの快適性につながります。 2位|ZEHの「次」を考えるGX志向型住宅 2026年の住宅トレンドを語るうえで外せない言葉が、 「GX志向型住宅」 です。 2026年度のみらいエコ住宅2026事業では、GX志向型住宅に対して、地域区分5~8地域の場合で110万円/戸の基本補助額が設定されています。 GX志向型住宅では、戸建住宅の場合、 ・断熱等性能等級6以上 ・再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量を35%以上削減 ・再生可能エネルギーを含めて原則100%以上削減 ・HEMS等による高度エネルギーマネジメント などが求められます。 つまり、単純に「断熱材を厚くした住宅」ではありません。 使うエネルギーを減らし、エネルギーをつくり、さらにエネルギーを管理する。 住宅がここまで求められる時代になってきています。 実際、2026年9月28日時点でGX志向型住宅の補助金申請額は予算の60%に到達しています。 一方、注文住宅のZEH水準住宅については、2026年9月30日をもって交付申請受付が終了しました。 制度は年度によって変わりますが、国が住宅政策をどの方向へ進めようとしているのかを見るうえでは非常に参考になります。 3位|「大きい家」より「無駄のない家」。スペパという考え方 ここ数年、住宅価格は大きく上昇しています。 そのため注目されているのが、 「スペパ(スペースパフォーマンス)」 という考え方です。 土地を購入して注文住宅を建築したケースでは、住宅金融支援機構のフラット35利用者調査を基にした集計で、 2015年度 所要資金:約3,898万円 住宅面積:113.4㎡ 2025年度 所要資金:約5,313万円 住宅面積:110.3㎡ となっています。 10年間で住宅面積はやや小さくなっている一方、所要資金は約1.36倍です。 ここから見えてくるのは、 「面積を増やすことにお金を使う家づくり」が難しくなってきた ということです。 しかし、これは決して悪いことばかりではありません。 30坪だから狭い。 40坪だから広い。 私たちは、そう単純には考えません。 例えば、 廊下を減らす。 視線の抜けをつくる。 窓の先に庭を配置する。 天井高さを変える。 吹抜けを効果的に使う。 家具まで考えて設計する。 1つの空間に複数の役割を持たせる。 こうした設計によって、床面積以上の広がりを感じる家はつくれます。 だからこそ、これから重要になるのが設計力です。 エコビルドが建築家との家づくりを大切にしている理由も、ここにあります。 4位|太陽光は「載せるかどうか」から「どう使うか」へ 太陽光発電についても考え方が変わっています。 以前は、 「売電すると得なのか?」 という議論が中心でした。 しかしこれからは、 「つくった電気を家でどう使うか」 という考え方が重要になってきます。 その象徴がHEMSです。 HEMSとは、家庭で使用するエネルギーを見える化し、管理するための仕組み。 GX志向型住宅でも高度エネルギーマネジメントが要件となっています。 さらに2026年7月1日以降に建築確認申請を行うGX志向型住宅では、対象となるHEMSコントローラ等についてJC-STAR★1以上への適合が必須要件となりました。 住宅が、 「電気を買って使う箱」 から、 「エネルギーをつくり、使い、管理する場所」 へ変わり始めているわけです。 今後EVがさらに普及すれば、住宅と自動車のエネルギーを一緒に考える家庭も増えていくでしょう。 5位|「UA値0.46だからHEAT20 G2」ではない 住宅性能を比較していると、 「UA値はいくつですか?」 という質問をされる方も増えています。 住宅性能への関心が高まっている、とても良い変化だと思います。 一方で注意したいのが、 UA値という一つの数字だけで住宅性能を判断しないこと。 例えばHEAT20では、G1・G2・G3について、単純にUA値だけを満たせばよいという考え方をしていません。 HEAT20自身も、UA値は住宅シナリオを実現するための「目安」であり、室温やエネルギーなどの指標を含めて考えることを示しています。 これは非常に重要です。 UA値が同じ0.46の家でも、 気密性能。 窓の大きさや方角。 日射遮蔽。 換気計画。 冷暖房計画。 間取り。 施工精度。 によって、実際の暮らし心地は変わります。 エコビルドのARCHINEXTではUA値0.38以下に加え、C値0.3以下を全棟で基準とし、気密測定も中間・竣工時の2回行っています。 私たちが性能を考える目的は、 「良い数値をカタログに載せるため」ではありません。 冬の朝に布団から出るのがつらくない。 廊下や脱衣室に行った瞬間、極端に寒くない。 夏に2階だけ異常に暑くならない。 エアコンに過度に頼らなくても快適に暮らせる。 そうした「実際の暮らし」をつくるための性能です。 6位|住宅価格だけでなく「総住居費」で家を考える 2026年の家づくりでは、住宅ローンについても慎重に考える必要があります。 全期間固定型住宅ローンのフラット35でも金利環境は大きく変化しています。 2026年10月時点では、条件によって金利引下げ制度などもあるため一概に比較できませんが、住宅ローンを「低金利がずっと続くもの」と考えるのは難しくなっています。 だからこそ、 「4,000万円借りられるから4,000万円の家を建てる」 という考え方ではなく、 「これからの人生に、住宅費をいくら使えるのか」 から逆算することが重要です。 そして住宅費は住宅ローンだけではありません。 住宅ローン +光熱費 +メンテナンス費 +固定資産税 +火災・地震保険 +将来の設備交換費 これらすべてが、家を持つための費用です。 例えば建築時に100万円安くなったとしても、そのために断熱性能や耐久性を下げ、30年間の光熱費・修繕費が大きく増えてしまえば、本当に「安い家」だったのでしょうか。 エコビルドでは、 建築費だけではなく、住み始めてからのお金まで含めて家づくりを考える ことが大切だと考えています。 7位|機械設備だけに頼らない「パッシブ設計」 高性能住宅になるほど、もうひとつ大切になるものがあります。 それが、 「敷地を読むこと」 です。 例えば南側に大きな窓をつければ、必ず明るい家になるわけではありません。 隣の建物はどこにあるのか。 冬の太陽はどこから入るのか。 夏の日差しをどう遮るのか。 風はどこから抜けるのか。 道路から家の中はどう見えるのか。 庭をどこにつくれば室内が広く感じられるのか。 こうした条件は、土地によってすべて違います。 性能の高い断熱材や窓を使うことも重要。 高効率なエアコンを使うことも重要。 しかし、 そもそも冬に太陽熱を取り込み、夏には強い日差しを遮る設計ができれば、機械に頼る量そのものを減らせます。 私たちが考える高性能住宅は、 「高性能な設備をたくさん付けた家」 ではありません。 建築そのものの力と設備の力を組み合わせた家。 ここが大きな違いです。 では、2026年に家を建てるなら何を優先すればいい? ここまで読むと、 「結局、何にお金をかければいいの?」 と思われるかもしれません。 エコビルドでは、次の順番で考えることをおすすめしています。 ①構造・耐震性 ②断熱・気密性能 ③敷地に合わせた設計 ④耐久性・メンテナンス性 ⑤冷暖房・換気計画 ⑥住宅設備 ⑦流行のデザインや設備 なぜなら、後から変更できないものほど、最初にしっかり考える必要があるからです。 キッチンやトイレは、20年後に交換できます。 壁紙も張り替えられます。 しかし、 家の向き。 窓の位置。 構造。 断熱。 気密。 間取り。 これらを建築後に大きく変更するのは簡単ではありません。 だからこそ、家づくりでは 「何を採用するか」以上に、「何から決めるか」 が重要なのです。 2026年版|住宅会社を見るときに聞いてほしい7つの質問 これから住宅展示場や完成見学会へ行く方には、ぜひ次の質問をしてみてください。 「断熱等級とUA値はどのくらいですか?」 「C値は測定していますか?」 「耐震等級3は許容応力度計算ですか?」 「夏の日射遮蔽はどのように考えていますか?」 「この間取りになった理由を教えてください」 「30年間でどんなメンテナンスが必要ですか?」 「この家の冷暖房計画を教えてください」 ポイントは、 「数値はいくつですか?」だけで終わらせないこと。 例えばUA値0.4と聞いたら、 「なぜ0.4にしているのですか?」 と聞いてみてください。 住宅会社が性能を「数字」として考えているのか、それとも「暮らし」として考えているのか。 意外とその答えに、住宅会社の家づくりに対する考え方が表れます。 エコビルドが考える「これからの家」 2026年の住宅トレンドを調べていくと、ひとつの方向性が見えてきます。 それは、 「大きく、豪華に、設備を増やす家」から、「必要なものを見極め、住宅そのものの質を高める家」への変化です。 これはエコビルドが考えてきた家づくりとも非常に近いものがあります。 私たちがARCHINEXTで大切にしているのは、 安心・安全・快適、そして建築家による設計。 UA値0.38以下。 C値0.3以下。 許容応力度計算による耐震等級3。 耐風等級2。 そして建築家が敷地を読み、光と風を読み、ご家族の暮らしを読み解いて設計する。 性能だけでもない。 デザインだけでもない。 価格だけでもない。 「性能 × 設計 × 安心 × 将来コスト」 をバランスよく考えることが、これからの家づくりには必要だと私たちは考えています。 まとめ|「流行っている家」ではなく「長く価値が続く家」を 住宅のトレンドはこれからも変わります。 10年前に人気だった間取りと、今人気の間取りは違います。 今流行している設備も、20年後には新しいものへ変わっているでしょう。 しかし、 冬暖かいこと。 夏涼しいこと。 地震に強いこと。 光が気持ちいいこと。 家事がしやすいこと。 家族が自然と集まれること。 そして、無理のない住宅費で安心して暮らせること。 こうした家の本質的な価値は、簡単には変わりません。 だからエコビルドでは、 「今、流行っている家をつくる」のではなく、「これから先も心地よく暮らせる家をつくる」こと を大切にしています。 下関市で注文住宅をご検討されている方も、まずは「どこの住宅会社で建てるか」を決める前に、 自分たちは、どんな基準で家を選ぶのか。 そこから考えてみてはいかがでしょうか。 住宅性能、土地、設計、住宅ローン、予算。 家づくりには分からないことがたくさんあります。 エコビルドでは、そうした家づくりの疑問を一つずつ整理しながら、「自分たちにとっての良い家」の基準をつくるところからお手伝いしています。
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2026.10.02「家づくりで後悔しないために|注文住宅を始める前に知っておきたい7つの注意ポイント」
家づくりで後悔しないために。最初に知っておきたい「進め方」と7つの注意ポイント 「そろそろ家を建てたい」 そう思ったとき、皆さんは最初に何をしますか? 住宅展示場へ行く。 Instagramで施工事例を見る。 土地を探す。 住宅ローンを調べる。 気になる住宅会社へ資料請求する。 もちろん、どれも間違いではありません。 ただ、私たちエコビルドが家づくりのご相談を受けていて感じるのは、家づくりは「何から始めるか」以上に、「どんな順番で考えるか」が大切だということです。 知識や判断基準がないまま住宅会社を何社も見て回ると、 「A社は断熱性能が良かった」 「B社はデザインが好きだった」 「C社は価格が安かった」 「D社の営業担当が良かった」 と、情報ばかりが増えてしまいます。 そして最後には、 「結局、何を基準に決めればいいの?」 となってしまうことも珍しくありません。 そこで今回は、山口県下関市で注文住宅を手掛けるエコビルドが、これから家づくりを始める方に知っていただきたい「家づくりの進め方」と「注意したいポイント」をまとめます。 家づくりは「住宅会社選び」から始めなくていい 家づくりを始めると、多くの方が最初に考えるのが「どこの住宅会社で建てるか」です。 しかし、エコビルドでは、その前にやってほしいことがあります。 それが、 自分たちの家づくりの「モノサシ」をつくること。 です。 例えば「高性能住宅」と言っても、住宅会社によって考え方は違います。 断熱性能はどこまで必要なのか。 気密性能は確認するのか。 耐震性能はどう考えるのか。 構造計算はどの方法なのか。 換気は何を採用するのか。 施工品質をどう確認するのか。 デザインについても同じです。 単純に「おしゃれな家」なのか。 それとも、 敷地の特徴を読み、 太陽の動きを読み、 周囲からの視線を読み、 家族の生活動線を読み、 その土地、その家族だからこその設計を行うのか。 価格についても、「建物価格が安い・高い」だけでは判断できません。 家づくりでは、土地、建物、付帯工事、造成、外構、諸費用、住宅ローン、将来のメンテナンスなど、さまざまなお金が関係します。 つまり住宅会社を見る前に、 「自分たちは何を大切にして家を建てるのか」 をある程度整理しておくことが大切なのです。 エコビルド調べ|家づくりで最初に決めたい7つのこと 私たちがこれまで家づくりのお手伝いをしてきた経験から、初期段階で整理しておきたい項目を7つにまとめました。 1.家を建てる目的 2.建築時期 3.総予算 4.土地 5.住宅性能 6.設計・暮らし方 7.住宅会社を選ぶ基準 重要なのは、いきなり「間取り」から考えないことです。 一つずつ見ていきましょう。 注意ポイント① 「どんな家が欲しいか」より「なぜ家を建てるのか」 家づくりというと、 「平屋がいい」 「30坪くらい」 「LDKは20帖欲しい」 「ランドリールームが欲しい」 といった要望から考えがちです。 しかし、その前に考えてほしいことがあります。 なぜ家を建てたいのでしょうか? 例えば、 「今のアパートが狭いから」 という理由だったとします。 そこで終わらず、もう一歩掘り下げます。 何が狭いのか? 「収納が少ない」 では、何を収納したいのか? 「服とアウトドア用品が多い」 ここまで分かってくると、本当に必要なのは「大きな家」ではなく、持ち物と生活動線に合わせた収納計画かもしれません。 家づくりでは「欲しいもの」を並べることも大切ですが、それ以上に、 「なぜ、それが欲しいのか」 を考えることが重要です。 エコビルドでは、これを設計の前段階から丁寧に整理することを大切にしています。 注意ポイント② 予算は「借りられる金額」ではなく「暮らせる金額」から考える 家づくりで特に注意したいのがお金です。 住宅会社へ相談すると、 「年収〇〇万円なら〇〇万円くらい借りられます」 という話になることがあります。 しかし、 借りられる金額=安心して返せる金額 ではありません。 家を建てたあとも人生は続きます。 子どもの教育費。 車の買い替え。 旅行。 趣味。 老後資金。 住宅のメンテナンス。 さらに住宅ローンには金利変動という要素もあります。 住宅金融支援機構の「住宅ローン利用予定者調査(2026年1月)」では、希望する金利タイプとして変動型を選んだ人は37.0%でした。一方、固定期間選択型も32.1%となっており、住宅ローン選びでは金利タイプを含めた比較が重要になっています。 だからこそエコビルドでは、 「いくら借りられるか」ではなく、「家を建てたあと、どんな生活を送りたいか」から予算を考えること をおすすめしています。 住宅ローンだけを見るのではなく、ライフプランから逆算して住宅予算を考える。 これは家づくりのかなり早い段階でやっておきたいことです。 注意ポイント③ 土地は「価格」と「広さ」だけで選ばない 下関で注文住宅をご検討される方からも、 「50坪あれば家は建ちますか?」 「この土地、安いと思うんですけどどうですか?」 といった相談をよくいただきます。 土地を見るときに、 価格 面積 学校区 駅までの距離 などを見るのは当然です。 しかし、建築のプロが土地を見る場合は、それだけではありません。 エコビルドでは、例えば次のような点まで確認します。 道路との高低差 接道状況 土地の形 方位 周辺建物 日当たり 風の通り方 外部からの視線 ハザード情報 用途地域などの法規制 上下水道などのインフラ 地盤 擁壁 造成の必要性 駐車計画 建物を配置したときの余白 土地価格が安くても、造成や擁壁などに大きな費用がかかれば、結果的に総額が高くなる可能性があります。 反対に、一見すると条件が悪そうな土地でも、設計によって魅力的な住まいになることもあります。 だからこそ、 土地と建物を別々に考えない。 これが非常に重要です。 エコビルドが考える建築家住宅では、土地を単なる「家を置く場所」とは考えません。 敷地を読むことから設計は始まる。 太陽の入り方、風、道路、隣家、視線、景色。 その土地にある条件を読み解きながら、建物の配置や窓の位置を考えていきます。 注意ポイント④ 「省エネ基準をクリアしている」だけで安心しない これから家づくりをする方には、ぜひ知っておいていただきたい変化があります。 2025年4月から、原則すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されました。 つまり現在は、 「省エネ基準をクリアしていること」自体が、住宅会社を選ぶ大きな差別化ポイントではなくなりつつあります。 さらに国は、遅くとも2030年までに省エネ基準をZEH水準まで引き上げる方針を示しています。 ここでエコビルドが重要だと考えているのは、 「今の最低基準をクリアする家」ではなく、「これから先も安心して暮らせる性能を考えること」です。 例えば断熱性能を見るUA値。 数字が小さいほど、住宅から熱が逃げにくいことを示します。 しかし、性能はUA値だけではありません。 断熱性能が高くても、施工時に隙間が多ければ、本来期待した快適性を十分に発揮できない可能性があります。 そこで重要になるのが気密性能を示すC値です。 エコビルドのARCHINEXTでは、 UA値0.38以下 C値0.3以下 を全棟で基準としています。 さらにC値については、計算上の数値ではなく、実際に建てた住宅で気密測定を行って確認します。 性能はカタログを見るだけでは分かりません。 「どんな数値を目標にしているか」だけではなく、「完成した住宅で、その性能をどう確認しているか」まで聞いてみる。 これが住宅会社を比較するときの一つのポイントです。 注意ポイント⑤ 耐震等級3でも「計算方法」まで確認する 耐震性能について「耐震等級3だから大丈夫」と考えている方も多いと思います。 もちろん耐震等級は重要です。 ただし、住宅会社を比較するときは、 「耐震等級はいくつですか?」だけで終わらせないこと。 どのような方法で構造安全性を確認しているのかまで聞いてみてください。 エコビルドのARCHINEXTでは、 許容応力度計算による耐震等級3 を基本としています。 さらに耐風等級2、制振装置evoltzを標準採用しています。 家づくりでは、 「耐震等級3です」 「高気密高断熱です」 「長期優良住宅です」 という言葉だけを見るのではなく、 その言葉の中身まで確認する。 これが大切です。 注意ポイント⑥ 間取りは「部屋数」から考えない 「LDK20帖」 「3LDK」 「ファミリークローゼット3帖」 「ランドリールーム2帖」 こうした数字から間取りを考えていませんか? もちろん必要な部屋を整理することは大切です。 ただ、エコビルドでは建築家による設計において、 部屋を配置すること=設計 だとは考えていません。 大切なのは「暮らしを読む」こと。 朝起きてから家を出るまで、家族はどう動くのか。 帰宅した子どもはどこにランドセルを置くのか。 洗濯物を洗って、干して、畳んで、収納するまで何歩必要なのか。 休日は家族でどう過ごすのか。 一人になりたいときはどこへ行くのか。 10年後、20年後には暮らしがどう変わるのか。 そこまで考えて初めて、その家族に必要な間取りが見えてきます。 だから、インスタで見つけた人気の間取りが、そのまま自分たちにとって良い間取りとは限りません。 「何帖欲しいか」ではなく、「そこで何をしたいか」。 ここから考えることをおすすめします。 注意ポイント⑦ 住宅会社は「標準仕様」だけではなく「考え方」で比較する 住宅会社を比較するとき、 坪単価 標準仕様 キッチン 外壁 床材 設備 などに目が行きやすくなります。 もちろん、それらも大切です。 しかしエコビルドでは、最後はもっと根本的な部分を比較してほしいと思っています。 それが、 「この会社は、何を大切に家をつくっているのか?」 ということです。 住宅は完成した瞬間だけ良ければいいものではありません。 10年、20年、30年と暮らしていきます。 だから私たちは、家づくりで大切なのは、 安心・安全・快適 だと考えています。 デザインが美しいこと。 暮らしやすいこと。 夏涼しく冬暖かいこと。 地震に備えること。 施工品質を確認すること。 完成後も長く見守ること。 どれか一つだけではなく、それらをバランスよく高い水準で実現する。 それがエコビルドの考える家づくりです。 エコビルド調べ|住宅会社を比較するときに聞いてほしい10の質問 これから住宅展示場や完成見学会へ行く方は、次の質問をしてみてください。 断熱性能のUA値はいくつですか? C値は測定していますか?全棟ですか? 耐震等級はいくつですか? 構造計算はどの方法ですか? 実際の施工品質をどのように確認していますか? 土地を決める前に建築側からアドバイスしてもらえますか? 建物以外を含めた総予算をいつ提示してもらえますか? 設計者は現地を確認しますか? 引渡し後の点検・保証はどうなっていますか? 「御社が家づくりで一番大切にしていることは何ですか?」 エコビルドとして特におすすめしたいのは、最後の質問です。 住宅会社によって答えはかなり違うはずです。 そして、その答えに共感できるかどうかは、住宅会社選びの大きな判断材料になります。 家づくりで「先にやらない方がいいこと」もある 反対に、エコビルドでは家づくりの初期段階で急がない方がいいこともあると考えています。 例えば、 土地だけを先に契約すること。 気に入った土地が見つかると「売れてしまうかもしれない」と焦ります。 しかし、その土地に希望する建物が入るのか、造成費はいくらなのか、総額はいくらになるのかを確認せずに購入すると、あとから予算が合わなくなる可能性があります。 もう一つが、 最初から間取りを集めすぎること。 SNSには魅力的な間取りがたくさんあります。 ただ、それを集めすぎると「これも欲しい」「あれも欲しい」と要望が増え、本当に自分たちに必要なものが分からなくなることがあります。 そしてもう一つ。 価格だけで住宅会社を絞り込むこと。 同じ30坪の住宅でも、断熱、気密、構造、換気、外壁、屋根、設備、施工管理、保証など、中身はまったく違います。 住宅会社の見積金額を比較するときは、 「いくら違うか」だけでなく、「何が違うから金額が違うのか」 まで確認してみてください。 では、家づくりはどんな順番で進めればいい? エコビルドがおすすめする流れは、とてもシンプルです。 STEP1 家を建てる目的を整理する なぜ家が欲しいのか。 今の暮らしの何を変えたいのか。 ↓ STEP2 家づくりの基準を知る 性能、構造、設計、土地、資金、保証などについて基本的な知識を持つ。 ↓ STEP3 ライフプランと予算を整理する 借入可能額ではなく、将来の暮らしから住宅予算を考える。 ↓ STEP4 土地と建物を一緒に検討する 土地だけを先行させず、建築費や造成費まで含めて判断する。 ↓ STEP5 自分たちの暮らしを整理する 「欲しい部屋」ではなく「どんな暮らしがしたいか」を考える。 ↓ STEP6 住宅会社の考え方を比較する 性能、価格、デザインだけでなく、その会社が大切にしている価値観を見る。 ↓ STEP7 設計へ進む ここまで整理して初めて、本当の意味でのプランニングが始まります。 この順番で進めると、住宅会社を見る目もかなり変わってきます。 2026年以降の家づくりは「今の基準」だけを見ない 住宅を取り巻く環境は大きく変化しています。 2025年4月には原則すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務化されました。さらに国は2030年までにZEH水準へ省エネ基準を引き上げる方針を示しています。 住宅ローンについても、住宅金融支援機構が継続的に金利タイプや金利変動リスクへの意識を調査しているように、金利を含めた資金計画の重要性は高まっています。 だからこそ2026年現在の家づくりでは、 「今建てられる家」ではなく、「これから先も安心して住める家なのか」 という視点が必要だとエコビルドは考えています。 住宅は30年程度で終わる買い物ではありません。 30歳で家を建てれば、80歳まで住むと50年間です。 その間に、住宅性能の基準も、エネルギー事情も、家族構成も変わっていくでしょう。 だからこそ、完成時の価格だけで家の価値を判断しない。 これは私たちが大切にしている考え方です。 まとめ|良い家づくりは「良い家を探すこと」から始まらない 家づくりを始めると、どうしても「どこの会社がいいのか」を探したくなります。 しかし、本当に最初に必要なのは、 自分たちにとっての「良い家とは何か」を知ること。 だとエコビルドは考えています。 性能が高ければ良い。 デザインが良ければ良い。 価格が安ければ良い。 そう単純なものではありません。 土地を読み、 暮らしを読み、 将来を考え、 必要な性能を確保し、 安心して支払える資金計画をつくる。 そして、その考え方を共有できる住宅会社と一緒に家をつくる。 これが、家づくりで後悔を少なくするための大切な順番です。 エコビルドでは、いきなり間取りや見積もりを考える前に、性能・設計・土地・お金など、家づくりに必要な「判断基準」を知っていただくことを大切にしています。 下関市で注文住宅や建築家住宅をご検討中の方も、 「まだ土地も決まっていない」 「何から始めればいいか分からない」 「住宅会社を見始めたばかり」 という段階で問題ありません。 むしろ、その段階だからこそ知っていただきたいことがあります。 家づくりのスタートは、住宅会社を決めることではありません。 自分たちらしい家づくりの「モノサシ」をつくることから始めてみてください。
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2026.09.10大手ハウスメーカーが注文住宅事業を縮小。これからの注文住宅市場と住宅会社選びを考える
2026年9月、住宅業界にとって大きなニュースがありました。 大和ハウス工業が、新築戸建住宅事業の展開エリアを大幅に見直すことを発表しました。 報道によると、現在45道府県にある50の事業所を、東京・大阪など都市部を中心とした14事業所へ集約。23道県では、新築戸建住宅の販売事業から撤退する方針です。 日本を代表する大手ハウスメーカーの一社が、なぜ今、新築戸建住宅事業を縮小するのでしょうか。 実はこのニュースからは、現在の注文住宅市場が置かれている状況と、これからの家づくりがどう変わっていくのかが見えてきます。 今回は、山口県下関市で注文住宅を手掛けるエコビルドの視点から、これからの注文住宅市場について考えてみたいと思います。 注文住宅が「売れない時代」になった? 今回のニュースだけを見ると、 「これから家を建てる人がいなくなるの?」 「注文住宅の時代は終わるの?」 と思われる方もいるかもしれません。 もちろん、そういうことではありません。 ただし、日本全体で見ると、新築住宅市場が縮小傾向にあることは事実です。 人口減少や少子高齢化に加えて、建築資材や人件費の上昇、住宅価格の高騰など、家づくりを取り巻く環境は大きく変化しています。 国土交通省の住宅着工統計でも、2025年度の新設住宅着工戸数は、持家・貸家・分譲住宅のすべてが減少しました。 つまり、 「家を建てれば売れる時代」から、「本当に選ばれる住宅だけが残っていく時代」へ変わってきている と私たちは考えています。 なぜ大手ハウスメーカーが地方から撤退するのか 今回、大和ハウス工業が発表した内容で特に興味深いのが「地域による住宅需要の違い」です。 東京・大阪・愛知などの都市圏では人口流入などによって一定の住宅需要が期待できる一方、地方では人口減少などによって新築住宅市場の縮小が進んでいます。 全国一律で新築戸建住宅の営業拠点を維持するよりも、需要の大きい都市部へ経営資源を集中する。 全国規模で事業を展開する企業として考えれば、合理的な判断だと思います。 そしてこれは、大和ハウスだけの話ではありません。 これから住宅市場そのものが縮小していけば、住宅会社にはこれまで以上に、 「どの地域で家を建てるのか」 「どんな住宅を提供するのか」 「自分たちは何を強みにするのか」 が問われるようになります。 一方で「いい家」への要求は高くなっている ここが現在の注文住宅市場の面白いところです。 新築住宅の着工戸数そのものは減少傾向にあります。 しかし、住宅に求められる性能や品質は、むしろ高くなっています。 2025年4月には、原則すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されました。 さらに2030年度以降は、ZEH水準の省エネ性能を新築住宅の基本的な水準としていく方向で制度が進んでいます。 断熱性能、気密性能、省エネ性能、耐震性能、耐久性。 以前であれば「こだわり」と考えられていた住宅性能が、これからは当たり前のものになっていきます。 つまり住宅市場は、 「たくさん建てる市場」から「一棟一棟の価値が問われる市場」へ 変化しているのではないでしょうか。 注文住宅だからこそ求められる「設計力」 そして、もう一つ私たちが重要だと考えているのが「設計」です。 住宅性能が高くなれば、それだけでいい家になるわけではありません。 例えば、同じ30坪の住宅でも、 どこに窓を配置するのか。 どこから光を取り込むのか。 家事動線をどうするのか。 土地のどこに建物を配置するのか。 隣家からの視線をどう避けるのか。 庭と室内をどうつなげるのか。 設計によって、実際の暮らしやすさは大きく変わります。 特に注文住宅では、土地も家族構成も生活スタイルも一棟一棟違います。 だからこそ私たちは、これからの注文住宅には「高い住宅性能」と同時に「設計力」がより求められると考えています。 エコビルドが建築家との家づくりを続ける理由 エコビルドでは、山口県下関市を中心に建築家とつくる注文住宅を手掛けています。 私たちが建築家との家づくりを大切にしている理由は、単に「おしゃれな家を建てたいから」ではありません。 敷地条件、周辺環境、太陽の入り方、風の流れ、家族の暮らし方。 それぞれの条件を読み解き、その土地、その家族だからこそ成立する住まいを考えることが、注文住宅の価値だと考えているからです。 そして、設計だけではなく住宅性能や施工品質にも明確な基準を設けています。 エコビルドの建築家住宅「ARCHINEXT」では、UA値0.38以下、C値0.3以下を全棟の基準とし、許容応力度計算による耐震等級3、耐風等級2を採用。 さらに全棟で気密測定を行い、第三者による施工監査も取り入れています。 「建築家だからデザインがいい」 「高性能だから快適」 どちらか一方ではなく、 設計 × 性能 × 施工品質 この3つが揃って初めて、長く安心して暮らせる注文住宅になると私たちは考えています。 地方の住宅会社だからできること 大手ハウスメーカーが地方での新築戸建住宅事業を見直していくなか、私たちのような地域の住宅会社に求められる役割も、これまで以上に大きくなると感じています。 下関市で家を建てるのであれば、下関の土地を知っていること。 地域の気候を知っていること。 そして家を建てた後も、この地域でお客様の暮らしを支え続けること。 全国に何千棟、何万棟と住宅を供給することは、私たちにはできません。 その代わり、一棟一棟のお客様と向き合い、その土地に合った家をつくり、完成後も長くお付き合いしていく。 それが地域に根ざした住宅会社の役割だと思っています。 これから住宅会社を選ぶ人に考えてほしいこと 注文住宅市場が変化している今だからこそ、住宅会社を「会社の大きさ」や「知名度」だけで比較するのではなく、 「この会社は、これからの時代にどんな家を残そうとしているのか」 を見てほしいと思います。 住宅性能の基準はどこに設定しているのか。 設計を誰が行うのか。 現場の施工品質をどう担保しているのか。 完成後、誰が家を守ってくれるのか。 そして、その地域でこれからも家づくりを続けていく会社なのか。 住宅は、建てて終わりの商品ではありません。 30年、40年、50年と家族の暮らしを支えるものです。 だからこそ住宅会社を選ぶときには、 「どこで建てるか」だけでなく、「誰と建てるか」 まで考えてみてください。 エコビルドはこれからも下関という地域に根ざし、建築家による設計、高い住宅性能、そして確かな施工品質を大切にしながら、一棟一棟の家づくりと向き合っていきます。 これから下関市で注文住宅や家づくりを検討される方にとって、住宅会社を考える一つのきっかけになれば幸いです。
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2026.09.06これからの家づくりに求められる「住宅性能」とは?国の基準や補助金から見る住宅
最近、住宅会社のホームページやSNSなどで、 「高気密・高断熱住宅」 「ZEH」 「GX志向型住宅」 「断熱等級6」 といった言葉を目にする機会が増えてきました。 「最近は高性能住宅が流行っているのかな?」 と思われる方もいるかもしれません。 しかし、住宅性能を高める流れは、単なる住宅業界のトレンドではありません。 現在、国は2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、住宅・建築物の省エネルギー化を進めています。 そして、その動きはすでに私たちの家づくりにも大きく関わり始めています。 2025年から「省エネ住宅」が最低基準に 住宅性能を考えるうえで、大きな転換点となったのが2025年4月です。 2025年4月以降に着工する原則すべての新築住宅・建築物について、「省エネ基準」への適合が義務化されました。 つまり現在は、 「省エネ性能を高めるかどうかを選ぶ」のではなく、一定以上の省エネ性能を持った住宅を建てることが当たり前になった ということです。 さらに重要なのは、現在の省エネ基準が最終的なゴールではないということ。 国は遅くとも2030年までに、新築住宅に求める省エネ性能を「ZEH水準」へ引き上げる方向で進めています。 今は「高性能」といわれている住宅性能が、数年後には「当たり前」になっていく可能性があるのです。 補助金を見ても、国が目指す住宅が分かる この流れは、住宅に対する補助金を見るとさらに分かりやすくなります。 2026年の「みらいエコ住宅2026事業」では、新築住宅について主に ・GX志向型住宅 ・長期優良住宅 ・ZEH水準住宅 が補助対象となっています。 つまり、単に「新築住宅を建てれば補助金がもらえる」という制度ではありません。 一定以上の省エネ性能などを備えた住宅を建てることが、補助を受けるための大きな条件になっています。 なかでも注目したいのが「GX志向型住宅」です。 GX志向型住宅は、ZEH水準をさらに上回る省エネ性能を持つ住宅として位置づけられており、戸建住宅では原則として「断熱等性能等級6以上」などの性能が求められています。 国の補助制度を見ても、 「これから普及させたい住宅には、より高い省エネ性能を求める」 という方向性がはっきりと表れています。 なぜ、ここまで住宅性能が求められるのか? もちろん、国が住宅の省エネ化を進める大きな目的の一つは、2050年カーボンニュートラルの実現です。 しかし、実際にそこで暮らす私たちにとっても、住宅性能は非常に重要です。 断熱性能や気密性能を高めることで、外気温の影響を受けにくくなり、冷暖房を効率よく使いやすくなります。 夏の暑さや冬の寒さを軽減しながら、少ないエネルギーで快適な室内環境をつくる。 エネルギー価格が上昇していくなかでは、「家を建てるときの価格」だけではなく、住み始めてからかかる光熱費まで含めて考えることが、これまで以上に重要になっています。 住宅は建てて終わりではありません。 30年、40年、場合によってはそれ以上住み続けるものだからこそ、今の基準だけではなく、これから先の基準を考えて家をつくる必要があります。 「省エネ基準をクリアしている」だけで選ばない ここで、これから家づくりをされる方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。 それは、 「省エネ基準をクリアしている=高性能住宅」ではない ということです。 2025年から義務化された省エネ基準は、あくまでもこれから建てられる住宅に求められる最低限の基準です。 そして2030年には、さらに高いZEH水準が新しいスタンダードになっていく方向で制度が進んでいます。 だからこそ住宅会社を比較するときには、 「省エネ基準をクリアしていますか?」 だけではなく、 「具体的にどのくらいの断熱性能を基準にしていますか?」 と聞いてみてください。 そして、UA値などの断熱性能だけでなく、気密性能を示すC値や換気、空調まで含めて考えることが大切です。 エコビルドが考える、これからの住宅性能 エコビルドの建築家住宅「ARCHINEXT」では、国の最低基準をクリアすることをゴールにはしていません。 私たちが大切にしているのは、 「これから何十年と暮らす家に、本当に必要な性能はどのくらいなのか」 という考え方です。 そのため、ARCHINEXTでは全棟で ・UA値0.38以下 ・C値0.3以下 ・全棟気密測定 ・許容応力度計算による耐震等級3 ・耐風等級2 ・第一種換気 などを基準としています。 そして住宅性能は、数字だけを高くすればいいとも考えていません。 例えば、冬の日差しを室内へ取り込み、夏の強い日差しは遮る。 風の通り道を考える。 土地の形や周辺環境を読みながら、窓の位置や大きさを考える。 こうした「自然の力」を上手に利用するパッシブ設計と、断熱・気密・換気・空調などの住宅性能を組み合わせることで、少ないエネルギーで快適に暮らせる住まいを目指しています。 そこに建築家による設計力が加わることで、性能だけでも、デザインだけでもない住まいが生まれると私たちは考えています。 これから家を建てるなら、「今の基準」ではなく「これからの基準」を 2025年、省エネ基準への適合が義務化されました。 そして2030年に向けて、さらに高いZEH水準へ。 補助金についても、ZEH水準住宅や長期優良住宅、さらに高性能なGX志向型住宅など、住宅性能の高い家を支援する制度へと変わってきています。 こうした流れを見ると、住宅性能は一部の人だけがこだわるものではなく、 「これからの家づくりに欠かせないもの」 になってきていることが分かります。 これから住宅会社を選ばれる方は、ぜひ一度、 「この会社は、10年後、20年後を見据えて、どのくらいの住宅性能を基準にしているんだろう?」 という視点で比較してみてください。 家の性能は、完成したときには見えにくい部分です。 だからこそ、間取りやデザイン、価格と同じくらい、「どんな基準で家をつくっているのか」を知ることが、後悔しない家づくりにつながると私たちは考えています。
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2026.01.112026年、住まい選びは“性能”の時代へ
新年あけましておめでとうございます。 2026年の住宅市場は、資材価格や人件費の高止まりが続く一方、 金利や補助金制度の動向により「早めの検討」「性能重視」の流れがさらに強まる一年になると予想されます。 断熱・省エネ性能、耐久性、将来の光熱費まで見据えた住まい選びが、 長期的な安心と資産価値を大きく左右します。 エコビルド株式会社は本年も、デザインと性能を両立した住まいを通じて、 皆さまの理想の暮らしを実現するお手伝いを全力で続けてまいります。
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2025.12.08【第4回|最終回】あなたに本当に合う断熱仕様とは? ─ 数字ではなく「暮らし」で選ぶ家づくり
急に寒くなってきました。寒くなると断熱の事が気になりだします。 これまで、UA値〇〇 W/㎡・K、C値〇〇㎠/㎡といった高性能仕様の意味や、数字だけでは分からない落とし穴、光熱費との関係について見てきました。では最後に、最も大切な問いに向き合いましょう。 Q:「結局、どの性能を選べばいいのか?」 A:これが正解です・・・・という答えは、無いと思います。なぜなら、家づくりとは「優れたスペック」を買うのではなく、「自分たちに合った暮らし」を選ぶことだからです。 ・光熱費削減を優先したい。 ・第三者による検査や測定評価を重視したい。 ・数値で性能を比較できる安心感が欲しい。 ・住み心地よりも“性能の担保”が優先。 と思う方は、「性能を数値で保証する家」が向いているかもしれません。 ・心地よさ”にこだわりたい。 ・素材感や空気感など、感覚的な快適さを大切にしたい。 ・暮らしと設計が一体化している住まいがいい。 ・家を「長く愛せる場所」にしたい。 ・きれいにデザインされた家がいい。 ・想定通りの性能を担保してくれる高品質の施工技術で建てたい。 このように思われる方には、「性能+体感+建築家が設計する家」が向いています。 断熱性能はとても大切です。数値だけにこだわらず、「暮らしの設計」とセットで性能は意味を持ちます。 例えば、 ・冬に日が入るかどうか? ・夏に陽射しがカットできるか? ・風が心地よく家の中を流れるか? ・湿度が優しくコントロールされるか ・床や壁の触感が体感温度にどう影響するか これらは UA値では表せない部分であり、間取りと素材と空気と暮らし方がすべて結びついている“住み心地の本質”です。 家づくりで大切な事は、「どちらの価値観が自分に合っている会社」を見出すことです。 その視点で選べば、あなたの家づくりは後悔のリスクが大きく減り、本当に納得できる判断ができます。 ・「数値=快適」ではない ・性能を活かせる設計と暮らし方が重要 ・家はスペックではなく価値観で選ぶもの 数値があっての「私たちに合う暮らし」を考えることが家づくりの第一歩だと考えています。 ワクワクをカタチに。それがエコビルドが創る住まいのカタチです。
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2025.11.22【第2回】高断熱住宅の“盲点” 性能が高まるほど気をつけたいこと
UA値0.28W/㎡、C値0.32㎠/㎡、トリプルガラス、ダブル断熱──これだけ見れば、もう「最強の家」では?と思うかもしれません。 実際、ここまで高性能を標準仕様にしている商材をリリースするのは本当に凄いことです。 省エネ、快適性、測定の透明性。性能で安心感を求める方には非常に心強いスペックです。 ここで大切な事は断熱・気密性能が高くなるほど、きちんと設計して施工する力が大切になってくるという事です。 又、高性能ゆえに注意することが多いのです。たとえば、夏型結露のリスク。 冬は外が寒くて室内が暖かいので、壁の中に水蒸気が入らないように気密シートを施工して室内の水蒸気が壁の中に入らないようにします。 夏は外が高温多湿で室内が空調された環境になると、外からの水蒸気が壁の中に入り、気密シートが水蒸気の室内流入の抵抗になり、壁の中で結露してしまうリスクが高くなります。 建設地にもよりますが、特に多湿な海沿いなどでは注意が必要です。 又、既定仕様と実際の体験のズレも出てくる可能性があります。 UA値はあくまで“計算上の熱の逃げにくさ”を示しただけで、日射取得・遮蔽、通風、調湿などが考慮されていないと、性能値が体感の良さにつながらないことがあります。 実際、断熱性能が高い家なのに、「夏にジメジメして暑い」「冬の足元が冷える」という事が生じることあります。 加えて高性能住宅ほど“住み方”が影響してきます。 高断熱・高気密住宅は少しの熱でエネルギーがこもりやすいため、窓の開閉やカーテンの使い方、換気のモード設定など、暮らし方が性能を左右します。 エコビルドが大切にしているのは「数字では測れない快適さ」です。 調湿性や、心地よい空気感、冷暖房依存を減らす自然エネルギー活用など、住み始めての心地よさを予測しながら設計しています。 つまり、自社基準をクリアして「誰でも無意識に快適になる家」をめざしているのです。 住み始めて冬の日射取得で暖かさを感じたり、静粛性であったり、光熱費の削減などご満足のお言葉を頂くことも多いのです。 エコビルドは暮らしやすさのご提案を大切にしていますので、数値以上のご満足を頂けると自負しています。 次回は「光熱費とランニングコスト」について、さらに掘り下げます。
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2025.11.16【第1回】UA値0.28という“すごい数字”の本当の意味 ─ 性能競争から暮らしの設計へ
最近、住宅会社のカタログや広告でよく目にするようになった「UA値0.28W/㎡・K」「C値0.32㎠/㎡」という数字。 これは断熱・気密性能の指標で、パワービルダーが主力商品の標準仕様として掲げている性能です。 断熱材は吹付発泡ウレタン、窓はトリプルガラス樹脂サッシ、外張り+内断熱のダブル断熱、そして全棟気密測定という徹底ぶり。性能だけを見れば、業界最高クラスと言えます。 では、この数値が高ければ高いほど、住み心地の良い家になるのでしょうか? 答えは「YESであり、NO」です。 UA値とは「家の断熱性能」を示す数字で “熱が逃げにくいかどうか” を示すだけで、「体感として快適かどうか」までを示すものではありません。 大切な事は、性能を保持しつつ、住まいへの要望を加味しつつ、どう考えていくか、つまり「家をデザインすることです。例えば ・冬の日差しがきちんと入る設計かどうか ・夏の直射日光を遮れるか ・湿度をどう扱うか ・換気と空気の流れが設計されているか ・素材や仕上げが体感温度に影響していないか などなど。考えればきりがありません。 こういった“数値では測れない要素”、“目に見えない要素”が、暮らし心地には大きく影響するのです。 エコビルドが重視しているのは、「暮らしの質」です。もちろん高断熱は当たり前ですが、それ以上に大切なのは 「どんな空気感で過ごせるか」「温度の変化を感じずに暮らせるか」 という“見えない快適性”です。 だから、数字を追いかけるのではなく“性能を暮らしにどう活かすか”を設計するというスタンスをとっています。 一方、躍進するパワービルダーのように、性能を数字で可視化し、全棟測定で保証するアプローチも、とても合理的で分かりやすい方法です。比較検討しやすく、誰にとっても理解しやすいメリットがあります。 家創りで大切な事は、数値で性能を保証したうえで、体感を考えて設計して快適性の質を高める事と考えています。これは“価値観の違い”と言えます。 高断熱・高気密は今や当たり前。その次に問われるのは、「家族がそこでどう心地良く暮らせるか」を徹底的な考えることです。 次回は、高断熱裏側にある「メリットと落とし穴」を深掘りします。