2026.10.02

「家づくりで後悔しないために|注文住宅を始める前に知っておきたい7つの注意ポイント」

「家づくりで後悔しないために|注文住宅を始める前に知っておきたい7つの注意ポイント」

家づくりで後悔しないために。最初に知っておきたい「進め方」と7つの注意ポイント

「そろそろ家を建てたい」

そう思ったとき、皆さんは最初に何をしますか?

住宅展示場へ行く。
Instagramで施工事例を見る。
土地を探す。
住宅ローンを調べる。
気になる住宅会社へ資料請求する。

もちろん、どれも間違いではありません。

ただ、私たちエコビルドが家づくりのご相談を受けていて感じるのは、家づくりは「何から始めるか」以上に、「どんな順番で考えるか」が大切だということです。

知識や判断基準がないまま住宅会社を何社も見て回ると、

「A社は断熱性能が良かった」
「B社はデザインが好きだった」
「C社は価格が安かった」
「D社の営業担当が良かった」

と、情報ばかりが増えてしまいます。

そして最後には、

「結局、何を基準に決めればいいの?」

となってしまうことも珍しくありません。

そこで今回は、山口県下関市で注文住宅を手掛けるエコビルドが、これから家づくりを始める方に知っていただきたい「家づくりの進め方」と「注意したいポイント」をまとめます。


家づくりは「住宅会社選び」から始めなくていい

家づくりを始めると、多くの方が最初に考えるのが「どこの住宅会社で建てるか」です。

しかし、エコビルドでは、その前にやってほしいことがあります。

それが、

自分たちの家づくりの「モノサシ」をつくること。

です。

例えば「高性能住宅」と言っても、住宅会社によって考え方は違います。

断熱性能はどこまで必要なのか。
気密性能は確認するのか。
耐震性能はどう考えるのか。
構造計算はどの方法なのか。
換気は何を採用するのか。
施工品質をどう確認するのか。

デザインについても同じです。

単純に「おしゃれな家」なのか。

それとも、

敷地の特徴を読み、
太陽の動きを読み、
周囲からの視線を読み、
家族の生活動線を読み、

その土地、その家族だからこその設計を行うのか。

価格についても、「建物価格が安い・高い」だけでは判断できません。

家づくりでは、土地、建物、付帯工事、造成、外構、諸費用、住宅ローン、将来のメンテナンスなど、さまざまなお金が関係します。

つまり住宅会社を見る前に、

「自分たちは何を大切にして家を建てるのか」

をある程度整理しておくことが大切なのです。


エコビルド調べ|家づくりで最初に決めたい7つのこと

私たちがこれまで家づくりのお手伝いをしてきた経験から、初期段階で整理しておきたい項目を7つにまとめました。

1.家を建てる目的

2.建築時期

3.総予算

4.土地

5.住宅性能

6.設計・暮らし方

7.住宅会社を選ぶ基準

重要なのは、いきなり「間取り」から考えないことです。

一つずつ見ていきましょう。


注意ポイント① 「どんな家が欲しいか」より「なぜ家を建てるのか」

家づくりというと、

「平屋がいい」
「30坪くらい」
「LDKは20帖欲しい」
「ランドリールームが欲しい」

といった要望から考えがちです。

しかし、その前に考えてほしいことがあります。

なぜ家を建てたいのでしょうか?

例えば、

「今のアパートが狭いから」

という理由だったとします。

そこで終わらず、もう一歩掘り下げます。

何が狭いのか?

「収納が少ない」

では、何を収納したいのか?

「服とアウトドア用品が多い」

ここまで分かってくると、本当に必要なのは「大きな家」ではなく、持ち物と生活動線に合わせた収納計画かもしれません。

家づくりでは「欲しいもの」を並べることも大切ですが、それ以上に、

「なぜ、それが欲しいのか」

を考えることが重要です。

エコビルドでは、これを設計の前段階から丁寧に整理することを大切にしています。


注意ポイント② 予算は「借りられる金額」ではなく「暮らせる金額」から考える

家づくりで特に注意したいのがお金です。

住宅会社へ相談すると、

「年収〇〇万円なら〇〇万円くらい借りられます」

という話になることがあります。

しかし、

借りられる金額=安心して返せる金額

ではありません。

家を建てたあとも人生は続きます。

子どもの教育費。
車の買い替え。
旅行。
趣味。
老後資金。
住宅のメンテナンス。

さらに住宅ローンには金利変動という要素もあります。

住宅金融支援機構の「住宅ローン利用予定者調査(2026年1月)」では、希望する金利タイプとして変動型を選んだ人は37.0%でした。一方、固定期間選択型も32.1%となっており、住宅ローン選びでは金利タイプを含めた比較が重要になっています。

だからこそエコビルドでは、

「いくら借りられるか」ではなく、「家を建てたあと、どんな生活を送りたいか」から予算を考えること

をおすすめしています。

住宅ローンだけを見るのではなく、ライフプランから逆算して住宅予算を考える。

これは家づくりのかなり早い段階でやっておきたいことです。


注意ポイント③ 土地は「価格」と「広さ」だけで選ばない

下関で注文住宅をご検討される方からも、

「50坪あれば家は建ちますか?」

「この土地、安いと思うんですけどどうですか?」

といった相談をよくいただきます。

土地を見るときに、

価格
面積
学校区
駅までの距離

などを見るのは当然です。

しかし、建築のプロが土地を見る場合は、それだけではありません。

エコビルドでは、例えば次のような点まで確認します。

  • 道路との高低差
  • 接道状況
  • 土地の形
  • 方位
  • 周辺建物
  • 日当たり
  • 風の通り方
  • 外部からの視線
  • ハザード情報
  • 用途地域などの法規制
  • 上下水道などのインフラ
  • 地盤
  • 擁壁
  • 造成の必要性
  • 駐車計画
  • 建物を配置したときの余白

土地価格が安くても、造成や擁壁などに大きな費用がかかれば、結果的に総額が高くなる可能性があります。

反対に、一見すると条件が悪そうな土地でも、設計によって魅力的な住まいになることもあります。

だからこそ、

土地と建物を別々に考えない。

これが非常に重要です。

エコビルドが考える建築家住宅では、土地を単なる「家を置く場所」とは考えません。

敷地を読むことから設計は始まる。

太陽の入り方、風、道路、隣家、視線、景色。

その土地にある条件を読み解きながら、建物の配置や窓の位置を考えていきます。


注意ポイント④ 「省エネ基準をクリアしている」だけで安心しない

これから家づくりをする方には、ぜひ知っておいていただきたい変化があります。

2025年4月から、原則すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されました。

つまり現在は、

「省エネ基準をクリアしていること」自体が、住宅会社を選ぶ大きな差別化ポイントではなくなりつつあります。

さらに国は、遅くとも2030年までに省エネ基準をZEH水準まで引き上げる方針を示しています。

ここでエコビルドが重要だと考えているのは、

「今の最低基準をクリアする家」ではなく、「これから先も安心して暮らせる性能を考えること」です。

例えば断熱性能を見るUA値。

数字が小さいほど、住宅から熱が逃げにくいことを示します。

しかし、性能はUA値だけではありません。

断熱性能が高くても、施工時に隙間が多ければ、本来期待した快適性を十分に発揮できない可能性があります。

そこで重要になるのが気密性能を示すC値です。

エコビルドのARCHINEXTでは、

UA値0.38以下
C値0.3以下

を全棟で基準としています。

さらにC値については、計算上の数値ではなく、実際に建てた住宅で気密測定を行って確認します。

性能はカタログを見るだけでは分かりません。

「どんな数値を目標にしているか」だけではなく、「完成した住宅で、その性能をどう確認しているか」まで聞いてみる。

これが住宅会社を比較するときの一つのポイントです。


注意ポイント⑤ 耐震等級3でも「計算方法」まで確認する

耐震性能について「耐震等級3だから大丈夫」と考えている方も多いと思います。

もちろん耐震等級は重要です。

ただし、住宅会社を比較するときは、

「耐震等級はいくつですか?」だけで終わらせないこと。

どのような方法で構造安全性を確認しているのかまで聞いてみてください。

エコビルドのARCHINEXTでは、

許容応力度計算による耐震等級3

を基本としています。

さらに耐風等級2、制振装置evoltzを標準採用しています。

家づくりでは、

「耐震等級3です」
「高気密高断熱です」
「長期優良住宅です」

という言葉だけを見るのではなく、

その言葉の中身まで確認する。

これが大切です。


注意ポイント⑥ 間取りは「部屋数」から考えない

「LDK20帖」
「3LDK」
「ファミリークローゼット3帖」
「ランドリールーム2帖」

こうした数字から間取りを考えていませんか?

もちろん必要な部屋を整理することは大切です。

ただ、エコビルドでは建築家による設計において、

部屋を配置すること=設計

だとは考えていません。

大切なのは「暮らしを読む」こと。

朝起きてから家を出るまで、家族はどう動くのか。

帰宅した子どもはどこにランドセルを置くのか。

洗濯物を洗って、干して、畳んで、収納するまで何歩必要なのか。

休日は家族でどう過ごすのか。

一人になりたいときはどこへ行くのか。

10年後、20年後には暮らしがどう変わるのか。

そこまで考えて初めて、その家族に必要な間取りが見えてきます。

だから、インスタで見つけた人気の間取りが、そのまま自分たちにとって良い間取りとは限りません。

「何帖欲しいか」ではなく、「そこで何をしたいか」。

ここから考えることをおすすめします。


注意ポイント⑦ 住宅会社は「標準仕様」だけではなく「考え方」で比較する

住宅会社を比較するとき、

坪単価
標準仕様
キッチン
外壁
床材
設備

などに目が行きやすくなります。

もちろん、それらも大切です。

しかしエコビルドでは、最後はもっと根本的な部分を比較してほしいと思っています。

それが、

「この会社は、何を大切に家をつくっているのか?」

ということです。

住宅は完成した瞬間だけ良ければいいものではありません。

10年、20年、30年と暮らしていきます。

だから私たちは、家づくりで大切なのは、

安心・安全・快適

だと考えています。

デザインが美しいこと。

暮らしやすいこと。

夏涼しく冬暖かいこと。

地震に備えること。

施工品質を確認すること。

完成後も長く見守ること。

どれか一つだけではなく、それらをバランスよく高い水準で実現する。

それがエコビルドの考える家づくりです。


エコビルド調べ|住宅会社を比較するときに聞いてほしい10の質問

これから住宅展示場や完成見学会へ行く方は、次の質問をしてみてください。

  1. 断熱性能のUA値はいくつですか?
  2. C値は測定していますか?全棟ですか?
  3. 耐震等級はいくつですか?
  4. 構造計算はどの方法ですか?
  5. 実際の施工品質をどのように確認していますか?
  6. 土地を決める前に建築側からアドバイスしてもらえますか?
  7. 建物以外を含めた総予算をいつ提示してもらえますか?
  8. 設計者は現地を確認しますか?
  9. 引渡し後の点検・保証はどうなっていますか?
  10. 「御社が家づくりで一番大切にしていることは何ですか?」

エコビルドとして特におすすめしたいのは、最後の質問です。

住宅会社によって答えはかなり違うはずです。

そして、その答えに共感できるかどうかは、住宅会社選びの大きな判断材料になります。


家づくりで「先にやらない方がいいこと」もある

反対に、エコビルドでは家づくりの初期段階で急がない方がいいこともあると考えています。

例えば、

土地だけを先に契約すること。

気に入った土地が見つかると「売れてしまうかもしれない」と焦ります。

しかし、その土地に希望する建物が入るのか、造成費はいくらなのか、総額はいくらになるのかを確認せずに購入すると、あとから予算が合わなくなる可能性があります。

もう一つが、

最初から間取りを集めすぎること。

SNSには魅力的な間取りがたくさんあります。

ただ、それを集めすぎると「これも欲しい」「あれも欲しい」と要望が増え、本当に自分たちに必要なものが分からなくなることがあります。

そしてもう一つ。

価格だけで住宅会社を絞り込むこと。

同じ30坪の住宅でも、断熱、気密、構造、換気、外壁、屋根、設備、施工管理、保証など、中身はまったく違います。

住宅会社の見積金額を比較するときは、

「いくら違うか」だけでなく、「何が違うから金額が違うのか」

まで確認してみてください。


では、家づくりはどんな順番で進めればいい?

エコビルドがおすすめする流れは、とてもシンプルです。

STEP1 家を建てる目的を整理する

なぜ家が欲しいのか。
今の暮らしの何を変えたいのか。

↓

STEP2 家づくりの基準を知る

性能、構造、設計、土地、資金、保証などについて基本的な知識を持つ。

↓

STEP3 ライフプランと予算を整理する

借入可能額ではなく、将来の暮らしから住宅予算を考える。

↓

STEP4 土地と建物を一緒に検討する

土地だけを先行させず、建築費や造成費まで含めて判断する。

↓

STEP5 自分たちの暮らしを整理する

「欲しい部屋」ではなく「どんな暮らしがしたいか」を考える。

↓

STEP6 住宅会社の考え方を比較する

性能、価格、デザインだけでなく、その会社が大切にしている価値観を見る。

↓

STEP7 設計へ進む

ここまで整理して初めて、本当の意味でのプランニングが始まります。

この順番で進めると、住宅会社を見る目もかなり変わってきます。


2026年以降の家づくりは「今の基準」だけを見ない

住宅を取り巻く環境は大きく変化しています。

2025年4月には原則すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務化されました。さらに国は2030年までにZEH水準へ省エネ基準を引き上げる方針を示しています。

住宅ローンについても、住宅金融支援機構が継続的に金利タイプや金利変動リスクへの意識を調査しているように、金利を含めた資金計画の重要性は高まっています。

だからこそ2026年現在の家づくりでは、

「今建てられる家」ではなく、「これから先も安心して住める家なのか」

という視点が必要だとエコビルドは考えています。

住宅は30年程度で終わる買い物ではありません。

30歳で家を建てれば、80歳まで住むと50年間です。

その間に、住宅性能の基準も、エネルギー事情も、家族構成も変わっていくでしょう。

だからこそ、完成時の価格だけで家の価値を判断しない。

これは私たちが大切にしている考え方です。


まとめ|良い家づくりは「良い家を探すこと」から始まらない

家づくりを始めると、どうしても「どこの会社がいいのか」を探したくなります。

しかし、本当に最初に必要なのは、

自分たちにとっての「良い家とは何か」を知ること。

だとエコビルドは考えています。

性能が高ければ良い。
デザインが良ければ良い。
価格が安ければ良い。

そう単純なものではありません。

土地を読み、
暮らしを読み、
将来を考え、
必要な性能を確保し、
安心して支払える資金計画をつくる。

そして、その考え方を共有できる住宅会社と一緒に家をつくる。

これが、家づくりで後悔を少なくするための大切な順番です。

エコビルドでは、いきなり間取りや見積もりを考える前に、性能・設計・土地・お金など、家づくりに必要な「判断基準」を知っていただくことを大切にしています。

下関市で注文住宅や建築家住宅をご検討中の方も、

「まだ土地も決まっていない」
「何から始めればいいか分からない」
「住宅会社を見始めたばかり」

という段階で問題ありません。

むしろ、その段階だからこそ知っていただきたいことがあります。

家づくりのスタートは、住宅会社を決めることではありません。

自分たちらしい家づくりの「モノサシ」をつくることから始めてみてください。